PB2Y−コロネイド

Consolidated
PB2Y Coronado

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レアープレーンのバキュームキットです。
随分昔に友人に通販で買ってもらいました。
中を開けるとエアーモデルと比べて随分良い印象を受けます。
胴体の明かり取り窓は指定がありませんが
どこからか透明プラ板を調達せよとのことだと思います。




デカールはマイクロスケールと思われる良い物です。
しかし、年数を経ているので水に浸すとバラバラになる心配があります。




米海軍機シリーズの一冊です。
最近、これを手に入れたのでキットを作る気にもなりました。
ところで、「Coronado」は日本語読みでは「コロネイド?」「コロナード?」
PB2Yは色々なサブタイプがあって最終型の5型を作ろうとすると、
本の写真だけでは足りません。
サイトで検索すると相当の画像がヒットしますが、まだ不足しています。
足りない部分は推測で補いました。




 
写真で確認すると窓の位置が違っています。
細マジックで描いたのが本来の位置。
  




こちらは右側面。




窓は大きめに開け、縁を外に開いたテーパーに削ります。
ココにCDケースの断片をはめ込みます。
以前は内側からはめていましたが、不用意に窓部を触って
透明パーツを陥没させてから外はめにしました。

 


微かな隙間には黒瞬間を流し込みます。
面一に削って最後はセラミックコンパウンドで磨きます。




形状が不満な船底は削った時薄くならない様に
内側にプラ板を張り付けました。
胴体は1.5mmのプラを絞って作っていますが強度不足で
補強にプラ棒や板を各所に貼りました。





前縁には半丸や三角断面のプラ棒を貼り付けて接着面積を増やしています。
2,3,5mmのプラ棒を何本も貼り付けたので強度は上がっています。




キットの翼断面形状は曲面の膨らみが上下逆なので、対策として下面のパーツを平らに延ばし、
上のパーツをしごいて膨らみを付けました。
その為、下が幅広に、上の幅が足りなくなって、画像の様に接着段差が出来ます。
下を削って上の幅に合わせると本来の寸法より不足するので、削りをほどほどにして
出来た段差にプラの端材を貼り付けました。






  
タイヤはセンターがズレていたり、彫刻が足りなかったりしたので、
追加工作をしています。




    
バキュームの椅子はナビや無線師の椅子(右画像)に改造して、
操縦席の椅子(左画像)はハセガワB-26から流用しました。
パイロット席は機体のサブタイプが変化すると微妙に違っています。




  
主翼取り付け部分です。
左が前側、右画像が後ろ側です。
前側は左右で高さが違っています。青部に比べて黄色部の方が
上下方向に幅広です。
そのまま翼を接着すると、翼が傾いて付きます。
黄色部の縁をかさ上げして、水平に近づけました。




  
翼端フロートの収納部の深さも左右でバラツキがあります。
左画像に合わせて右を深くしました。




カウリング周りの彫刻はエッジがダレているので、
プラ板を貼ったり、埋めたりしてメリハリを再現します。





エンジンカウリングは先端部が大変薄くなっているので、
黒瞬間を流して裏から補強しました。




左右の翼をつなげます。
貫通したスパンでなくても十分強度が出ています。
エポキシで裏打ちしたのは胴体と接着した時、
ココを削る予感があるで、その対策です。





尾部上面にキットにも図面にも無い明かり取りの窓があります。
サブタイプによって無い事も考えられますが付けました。
動翼はエッジがダレていたので、やり直しています。
計ってみると、左右で幅が違っていたのにはビックリしました。
消えたリブの彫刻はサフで再現します。
取り付けヒンジとトリムタブの位置はキットのママでリブの位置を
鉛筆書きすると幅が微妙にばらついています。
リブを均等に配置した後に取り付けヒンジとトリムタブを決めた方が
ベストでした。疲れたので、とぼけて進めます(泣)。




リブ幅を残してマスキングし、サフを厚塗りします。
リブ間隔に多少バラツキがありますが無視します。
垂直尾翼のリブはレストア写真で確認できたのですが、
水平尾翼部分のリブ位置は写真を見つけられなかったので、
図面と想像です。この図面が眉唾でほとんど参考だけです。



以上、2013.03.04
2014. 01.02

 水平尾翼のリブ表現ははパテを使う方法から薄いプラ板を使う方法に
変えました。
丁度タミヤから0.1mm厚のプラ板が出たのでこれを使うことにしました。
0.3〜0.4mmの幅に切りましたが、逆にプラ板の幅に板厚の方に充てて
厚みを適当に切り、張り付けた後でヤスリで厚みを調整する方法もあり
ます。後者は試していないので結果の具合はわかりません。
 幅を狭く切り裂くと、細短冊がカールしますが、薄刃のカッターを寝
かして切ると防ぐことができました。カッターはオルファの0.2mm刃厚
を使いました。




主翼のリブも細切りプラ板をはりました。
ふつう、フラップは金属製なので、リブキャップは無いのですが、
この機種は写真に写っているのでハフ張りでしょう。



 主翼下面の爆弾倉はキットオリジナルの様にプラ板を貼って
浮き出し表現にしました。


翼先端のフロート収納部は深さが足りないのが不満ですが、
目をつぶってチョットのディテールアップに止めました。 




 カウルは開口部が大きく感じたので、小さくしました。


 バキュームのエンジンは使えないので、ストックからの流用をします。
右上のランナーについているのはアカデミーのB-24のものです。
その右は、長谷川のB-25、同じくB-24、イタレリのJu-188、いちばん左は
ハセガワのB-26のエンジンです。
雰囲気はB-26の物が一番良いですが、P&W R-2800-43 、2000Hpのエンジンなので、
補機類が異なります。
PB2Y-3はR1830-88,1200Hpです。-5はR1830-92。



 右がB-26のエンジン、中央下はB-25のギアハウジングです。
薄く、奥行きが足りないのでB-26の爆弾パーツを切ってハウジング
にしてB-25のシリンダー部につけたのが左の物です。



 ペラはB-25から流用し、付け根が違うのでプラ棒で改造しました。




     

左はハセガワのB-26そのままの物。
調べたらPB2Yはエンジン馬力が低い分、ペラの直径が小さい。
3mmほど短縮したのが右です。
 


 

 コックピット内部はサブタイプによって異なるようです。
詳しくはわからなかったので、適当にしました。



 計器盤は見えなくなることを考えて、適当にします。


 オイルクーラーは右のキットの物では小さい。
良く分かる写真がなかったので、同じ部品を使っているカタリナの画像を
サイトで入手して参考にしました。

 排気管はプラ棒を熱して曲げてから開口部を工作しました。


 先端の機銃部は回転部の一部が機体に隠れるように
修正しました。


主翼と胴体を組みます。
やはりパテのお世話になりました。





 

 

 左画像右は-3タイプのフロートで-5は左のように後端が角ばっています。
右画像。フロート支柱が中心にありません。
写真を見ると、中央部に付いているようなので、修正します。




以上、2014.01.02