Small Boy Here

78th FG 83rd FS
Lt. Kirk John A 3rd.

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2006.05.10

題目:古い作品のレストア




20年前後まえ、ハセガワ旧:356FG 359FSと同時に作った作品です。
当時所属していた模型サークルの「無限軌道の会」で「ジオラマに使うから貸して欲しい」
との依頼を受け貸し出して、返却時にスピナーが無くなっていた作品です。
タミヤのP-51 で同じ白黒チェッカーの機体を作るので、スピナーだけでも塗って修正しようと試みたところ、
デカールが余りに黄ばんでいるので、張り替える事にしました。



当時も、別売りデカールはあるにはありましたが、この機体はなかったと思います。
パソコンも家庭で使う程普及しておらず、ましてアルプスのプリンターなどは影も形もありませんでした。
対処する技術は筆塗りとデカールの切り貼りでした。
機体のコードの赤フチは当然筆塗りです。
シリアルは手持ちデカールの寄せ集めと・・・例えば「3」は「8」の一部を切る・・・そんな手段で作ったと思います。
機首のチェッカーは鉛筆で当たりを付けて筆塗りです。
リターダーが無かったので、乾燥の遅いエナメル塗料を使いました。
パクトラ・タミヤだったと思います。それが原因かチェッカーの白色部分も経年変化で黄ばんでいます。





デカールの除去は最初、濡れたティッシュをデカールの上の乗せて、様子を見ましたが、
何の変化もありませんでした。
柔らかくしたら剥がし易いかも知れないと考え、モデラーズの「デカールフィット」を塗ったところ、
デカールだけが溶けました。余り時間を置き過ぎると下地の銀も溶け始めました。
画像はそんな一部下地まで液が侵した状態です。
シリアル部分も液を塗り、爪楊枝で黄ばんだベース部分を取り除きました。
拡大すると理想とは随分違う現実が現れます。
方向舵の部分は布目彫刻にへばりついて黄ばんだベースを除去部来ませんでした。





翼の塗面に着いた小さなゴミも目の細かなペーパーで擦り、傷も塗料を厚塗りして処理しました。
作った当時、特別上手に行ったとは思いませんでしたが、今回改めて、それも超至近距離で見るととても未熟な作品でした。

今思うと、当時の力量は随分低いですね。最近の若い人のレベルに改めて感心する事大です。
同時に進めているタミヤのP-51は連続した作業時間でない為もあって、一月近くかかっています。
旧ハセガワのこの作品は一週間ほどで完成たと思います。
とても楽しかったという記憶があります。
レベルの高い作品に仕上げるにはそれなりの作業量と時間がかかりますが、それが作りかけキットの大量発生の一因と思うと別の方向を考えないとプラモ人口が減ってしまう。




「銀」はグンゼの8番を使いましたが、品質が随分向上している事に驚きました。
昔を「アルミ」とすると今は「クローム」みたいです。




国籍マークはタミヤから流用しましたが、ハセガワオリジナルに比べ少し大きい。
主翼はそのまま使いましたが、胴体はコードレターがあるので、それに合わせ、幾分小さめのマイクロスケールの別売りデカールを使いました。

画像はキャノンのPower Shot A70で望遠機能が使える一番近い距離で撮っています。
7〜80cm程でしょうか。
これくらい離れると作品のアラもほとんど見えません。
私は「ド」近眼なので製作は裸眼で、10〜15cmの距離で作っています。
この距離で見ると吹きつけ塗料の小さな粒子も、400番ペーパーの傷も、太さが髪の毛の数十分の一位しかない本当に小さなゴミも見えます。

老眼が進み、1/72から1/48等大きなスケールに移る方がいますが、パーツは大きくなりますが、
ゴミの大きさは変わりません。


昔の作品のレストアと言う少し変わった試みをした今回でした。