P−37 page2

PZL P.37



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2011.09.03



主脚を改造しました。
元は、メインを接着後、左右の支柱(緑矢印)を付ける段取りでしたが、実機が左右の支柱と連動しているので、
左右の斜め支柱をメインに付けました。
赤丸箇所をタミヤの1mmプラ棒で延長して、支柱をエバーグリーンの0.5mm棒(赤矢印)としました。






  
爆撃照準器が分かりません。
友人によるとフランス製らしいですが、サイトで画像にヒットしません。
ポーランドではフランス製以外にドイツの機械を積んだ物もあるとか。
P.37の写真ではガラスに邪魔されて良く見えません。
大戦後期になるとジャイロや自動装置が組み込まれ、ギヤを多用したボックス状になりますが、
大戦初期の照準器は計算尺に毛の生えた様な形をしています。
下の資料を参考に微かに見えるP.37の爆撃照準器をデッチ上げました。



   








   
内部が出来たので、透明パーツの接着です。
接着面に黒のラッカーを塗り、パーツの厚みを感じない処理をします。
大きな段差がないと思って摺り合わせを適当にすませていたら、意外に段差が出てきました。
こういった手間の掛かるキットを作っていると、感性が次第に鈍くなり、タミヤ、ハセガワのキットでは気付いた箇所も見落としてしまいます。
仕方がないので、パテに黒の塗料を混ぜて埋めました。
ペーパーを掛けてはサフとパテを繰り返し、面一を目指します。
ペーパー掛けの終盤にクレオスのMr.ラプロスと言う耐水ペーパーを掛ける様になって平面研磨が楽になりました。
普通の耐水ペーパーより研磨性が良い感じがします。
今までコンパウンドの処理で時間を使っていましたが、ラプロスを使う様になってからコンパウンドは一撫でするだけになりました。




     
部品に透明度が戻ってきたら(元キットに透明度がないので変な表現)消えたキャノピーのフレームを描きます。
内部色をフリーで描き、これを目安にマスキングします。
いつもの様に画材コーナーで手に入れたポリのマスキングテープを使いました。
赤い矢印で示した箇所はコンパウドか何か油分が異常に残っていてテープが密着しません。
平面に近ければ伸ばしたり切り込みを入れたりしないので、テープの方が便利ですが、
三次曲面がきついと、一度は張り付いても剥がれ易い事もあり、「ゾル」を使いました。



2011.09.03

2011.09.14



基本的にはサフを噴かない私もパテ盛り箇所が沢山出来たので、サフのお世話になりました。
透明部品のフレームに近い箇所はサフが厚くなると塗装の断面が目立つので、サフの量を控えました。





サフは艶消しの為、その上に艶のある塗装をすると見えなかった傷や段差が現れます。
それを600番の空研ぎペーパーで消し、またサフを噴く作業を繰り返します。
サフが艶のある物だと傷を見つけるのに便利ですが、多分乾燥時間が延びるでしょう。
サフがザラつく分、溶剤の抜けがよいと思います。




上面の平坦化が済んだら下面を塗り、マスキングします。






上面の塗装は目立つので、もう一度塗り直しました。
我ながらちょっと段取りが悪いですねえ。
上面は55・カーキ色、下面はデカールに指定されていたFSナンバーから近い色としてタカラ・レベルから出ていた
日本海軍機下面色を使いました。

単色は塗るのは簡単ですが、ヌメ〜として味気ないので、上面はカーキ色の暗い箇所としてドイツのダークグリーンを、
明るい箇所としてミドルストーンをアクセントとして軽く噴きました。
下面はパネルラインに13・ミディアムグレーを細く噴きました。




  
付属のデカールは品質に不安だったので、「あびおんろーど・http://www42.tok2.com/home/avionroad/」さんから譲って頂いた別売りデカールを使いました。
ポーランド製のデカールはさすが自国機の為、よく調べられています。
ベースは薄くとても柔らかです。印刷部は少し硬く、軟化剤のお世話になりました。





機首先端の機銃に照準リングが目立つので、0.2mm真鍮線とファインモールドのエッチングメッシュで自作しました。
手持ちのエッチングには丁度良い大きさのリングが無く、とても困ります。




排気管の口元を開口しました。






主脚を仮止めして、右舷翼の先端を基準に左舷先端にトースカンを当てると左翼が少し上がっています。
鉄道模型用の小型トースカンはファインモールドの社長から譲って頂いた物で、大変重宝しています。
鉄道模型用のグッズを見るとプラモに使えそうな面白い物が沢山見つかります。



  
艶消しの黒を塗っているので、良く見えませんが、右の方が中央の主脚の着く穴が横の部分より高くなっているのが分かるでしょうか?
左脚の取り付けが浅くなるので、地上からの距離が離れる、左翼が上がるというわけです。
削って修整をしました。

内部色は銀かライトグレーを指示されていましたが、追加工作もしていないので、とぼけて黒を塗りました。




別売りデカールには北斗七星や三角形のペナントを付けた機体もありましたが、サブタイプが違っていて使えませんでした。
翼端灯は銀を塗った後、クリアーの赤、青を塗ります。
写真を見るとカバーに色の着いたタイプの翼端灯みたいでした。



指示はありませんでしたが、写真からプロペラの裏は黒に塗られていると推測しました。
デカールの「白」がとても目立つので、スモークグレーをオーバースプレーして明るさを押さえています。



動画で、歩行用の滑り止めのあるか所が黒っぽかったのでそれ風にしました。
プラモ仲間の会話で、上面の国籍マークの位置が左右で異なる理由が話題になっています。
何故でしょうか?




  
昔、初めてキットの箱を開けた時、「どうしよう?」と悩んだ透明パーツもラプロスで磨く事で対処できました。
銃身部は真鍮線の組み合わせです。




脚カバーの接着にはゴム系のボンドを使い、衝撃による離脱を考慮しています。