ジーベル Si 204D-1
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2011.11.06

やり直し

 
透明部と胴体との多少の段差は削って納めるつもりでしたが、
再度見直すと、ちょっと差が大きすぎるようです。
パーツの出来も今ひとつで、原型を修整して絞り直す事にしました。




前回は0.2mmと0.5mmの手持ちのプラ板を使いましたが、
松風会のメンバーから0.3mmが使いやすいと情報を得たので買ってきました。
加熱も昔の電熱器から会長推薦のガスコンロに替えました。
原型のかさ上げにゲル状の瞬間接着剤を使ったので、小さな気泡が発生し、
透明部品にアバタが出来ましたが、目を瞑る事にします。
キットオリジナルと比べると透明度は段違いです。
2分割したパーツが普通のプラモ接着剤で着くのはプラ板最大の利点でしょう。



  
カウリングのスリットは削ってシャープにして誤魔化すつもりでした。
金型が痛み、モールドが余りにも破損していたので、
プラ板で丸っと作り直した方が速そうと、方針を変更しました。




上下幅が幾分広すぎの感じがしたの、0.3mmプラ板を貼って狭くしました。
その後、チマチマ、スリットのプラ板を差し込んでいきました。







椅子はL字の板状のベンチでした。
背の部分にプラ板を貼って厚みを増し、
お尻の部分は彫り込んでクッションとフレームを再現しました。





細いプラ棒でアームレストを加え、マスキングテープのシートベルトを貼って完成。






座席と座席の間隔が写真で見るより狭くなってしまいました。
座席自体の大きさは違和感が無いので、サイドコンソールが内側に張り出しすぎと思います。
1/72ではほとんど厚みがないくらいの薄い外板が、プラモデルでは1mm強の厚みになります。
その面からコンソールを内側に設置すると辻褄が合わなくなります。

エンジンとか機体内部を再現したキットは余裕を持たせた設計の為、
内部パーツが実際の大きさよりも随分小さなキットもあります。

サイドコンソールの内側削ったので、コンソール上面の計器が着く面が狭くなりました。
実機の様に赤丸で囲んだ部分を削り、外側に向かってコンソールを広げました。
本来なら、赤丸で囲んだ部分の後方もフレーム部を残して削り込む必要があります。
その箇所は刃物が入りにくかったので省略しました。






3列のメーターが並ぶセンターコンソールも幅が狭いので、
メーターを2列にしてデフォルメしました。
「何だ〜!計器板が間違っているよ!」とおっしゃる方は大変なマニアです。





切り飛ばしたコンソール上面のレバーもちゃんとレバーの形をした物を増やしました。





    
コックピットに埋もれて見えにくい操縦桿ならキットの物でトボケルのも一つの方法です。
ジーベルみたいに丸裸状態だと、さすがにその手は後で恥をかきます。
 
プラ棒と0.5mmの銅線で操縦桿を作りました。






  
キットのフットバーは小判型の至って単純な形をしています。
実機写真を参考にかかとの部分と革バンドを再現しました。






計器板はフードの縁を薄くして、計器をかきこみました。




2011.11.06

2011.11.23


透明パーツを付ける前に内部を写しておきます。
計器板の裏には複数のコードがありますが、左右一本だけ付けました。
0.2mmの糸ハンダは大変曲げやすいのですが、少し強くピンセットでつまむとペチャンコになるのが困りものです。



 
内部色のRLM66は暗いので、塗装前より内部の様子が分かりづらくなります。
ドイツ機の内部は余り手を入れても見返りが薄いという事です。
フットバーのベルトなど全く見えません。





透明パーツを付けると内部は更に見づらくなります。




図面と写真を見ながら筆で窓枠を機体内部色で描いていきます。
はみ出したところは爪楊枝で擦れば修整できます。
完全に乾いて取れない時は、クレオスのシンナーを少し含ませて擦れば取れるでしょう。
コンパウンドを使うまでは行かないと思います。



円形の窓枠はマスキングテープを切ってガイドにしました。





この状態で11月19,20のタミヤフェア・静岡模型クラブ合同展示会に出しました。

いつもなら、内部色の窓枠を参考にマスキングテープを貼っていく作業に入ります。





主脚は未完成だったので、マスキングゾルで仮止めしました。






作業中や塗装前の作品の方がどの様な工作をしたか分かりやすく、
使っているテクニックなども一目瞭然です。
私は他の方の作りかけの作品が大変好きです。
興味を持ってもらえると思い、あえて製作途中の作品を出しましたが、思ったほど反響はありませんでした。



2011.11.23

2011.12.08


脚カバーはオリジナル(右)では内側の補強材が細い凸線だけ彫刻されています。
資料を見ると、補強材の間隔はこの凸線と差はあまり無さそうなので、
凸線部を残す様に、その間を掘り下げて左の様に加工しました。
パーツの厚みがもっと薄ければ、補強材部分にプラ板をを貼り付けた方が効率がよいでしょう。





最初はキットを使うつもりだった脚柱も、揺れ止めが棒状で気に入らなかったのと
オレオのゴムカバーに繊細さが無かったので、作り直す事にしました。

強度面から真鍮線とパイプを考えましたが、中心となる1.8mm程度の線、パイプが手元になかったので、
2mmプラ棒を部分的に残して削りました。
近くで良く見ると真円にはなっていませんがキットのパーツでもパーティングラインを取ると円が崩れるので、
大きな問題ではないでしょう。







 
ドイツ機には付きもののマスバランスは破損しにくくする為に金属にします。
1mmの線をメインのオモリに、0.6mm線をたたいて平べったくした物をステー部にしました。
リューターに付けたダイヤモンドビットで加工しました。

20本セットで2〜3000円ほどのダイヤモンドビットも持っていますが、ミニター社が出しているプロ用のビットは
ビットの粒子が揃って細かく、作業が楽に進みます。チョットお高いのが困りものですが。









  
例によってマスキングはポリのテープを使いました。
先端のカーブのきつい箇所は一枚でマスクするのでは無く、数枚を貼り合わせて使います。
押さえに強力なテープで補強します。
サフとしてラッカー塗料を吹き付けたら、透明の時は気付かなかったキャノピー下の歪みが分かり、
パテで修整しました。
この箇所が実機では透明部でなかった事が幸いです。
パテを塗る前に内部色を塗って、内側からパテが見えない様にしています。





型痛みによる凸傷が何カ所か見つかったので修整。
凸傷が無ければパネルラインを彫り直さず完成する仕方も選んだかも知れません。





やっと下面色を塗り終えました。
タダ墨を入れるだけでは単調になる下面では塗装でアクセントを付けようと思います。
ライン周りを暗めに塗る方法はライン間隔が狭すぎて無理がありそうです。


2011.12.08

2011.12.22

プラモ製作が停滞しています。
年末の雑用の中、特に年賀状は宛名の確認など手間が多いですねえ。




上で何々とか書いていましたが、いつもの様にパネルラインを少し暗くしてお茶を濁しました。
丁度手元にデジカメがなかったので、画像は後ほどに。
面積の大きい箇所は紙を貼ってテープの節約・・・それもありますが、大面積にテープを貼ると、
剥がす段階でテープに塗装面が持って行かれるのを少しでも防ごうと言うのが大きな目的です。


  
こういった箇所は吹き付けた塗料の反射で、ユズ肌塗面が出来てしまいます。
リターダーを多くして圧を下がれば良いらしい。
空研ぎペーパーの一番細かなタイプで擦り、筆で修整しましたが、
塗装のタッチが変わって見苦しいので、また噴き直しました。










エアーブラシのカップからはみ出た塗料かシンナービンに着いていた垂れたシンナーか分かりませんが、
指に着いたのを知らずに作業をしたので、機体にくっきり指紋が出来ました(大泣き)。
恥ずかしい話ですが、たまにあるのですよ。
慌てず、よく乾かしてから細かいペーパーを掛けて再塗装です。





キットはチェコのマーキングしかないし、別売りデカールも持っていないので、
適当な物を調達するか、自作、さもなくば、塗装するしかありません。
機体表面に微妙なリベット跡が残っている箇所があるので、後処理を考え、塗装する手段を選びました。
サイトから入手した画像は下絵とするにはボケていたのでPCで文字を作り、
透明テープを上に貼ってから、マスキングテープを貼り、切るつもりです。






基本塗装が終わりました。
折れ線迷彩は資料画像をキットに合わせた大きさに打ち出して、型紙としましたが、
胴体や胴体主翼間の辻褄が合わないので、画像に写っている青色のマスキングテープを使って
マスキングして塗装しました。
この日東製のテープはタミヤの3Mタイプのテープに比べてノリが弱いので、頻繁に剥がすのに向いています。
明るい色のダークグリーンを塗ってからマスクしてブラックグリーンを塗るのが王道ですが、
折れ線の状態でブラック側をマスクしてダークグリーンを塗った方がマスキングし易い箇所はそうしました。
先に塗った色をマスクして次の色を塗ると厚塗り気味になって2色間に段差が大きくなる・・・私はその傾向があるので、
それを防ぐ為、両方向からマスクキングして塗っています。
但し、これは直線的な迷彩では楽ですが、イギリス機などの雲形では大変苦労します。


大きさが資料のと同じ国籍マークが手持ちにないので、これも塗装とすることにしました。

これから国籍マークの下絵で難儀をします。


2011.12.22


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