ハドソン

ロッキード 

ハドソン Mk.X型


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2012.01.24

ハドソンはロッキード社製で、アメリカ機です。
私は原産国主義で、作られた国の塗装で仕上げるのを基準としています。
米軍の塗装も見つかりましたが、単にイギリス塗装に米軍のマークを付けただけなので、今回はイギリス機として作ります。





タミヤ取り扱いのイタレリ製品です。
内容はMPMからのOEM商品らしいです。
チェコのメーカーもエデュアルドなどは完全に普通のインジェクションに移行しましたが、
MPM,スペシャルホビーは精密鋳造方式で行っています。
精密鋳造法とは簡単に言えば、シリコンで複製するシリコンを金属に置き換えた物と思って良いでしょう。
日本では金属にベリリューム銅を使っていました。
飛行機など三次曲面の製品は二次元図面では金型製作担当に設計者の意図が上手く伝わりません。
参考として写真などを付けるのですが、めんどくさがって職人が写真をみたがらないとの事。
精密鋳造ではマニアがプラスティックや木で原型を作ってそれを反転、金型と出来ます。
金型職人は何を作っているかも知らず、型抜けを良くし、バリが発生しない様にするだけです。
チェコの金型は金型の雄・雌接合面(パーティングライン)が成型品どおしの接着面と一致せず、
パーツを接着しようと合わせると、不自然に浮いてしまう時が多々あります。
ヤスリを掛けて接着面を平坦にすると、胴体や翼等は厚みが薄くなりすぎて困る時も出来ます。
接着面へのヤスリ掛けは上記の事を頭に入れ、注意深くする必要があります。




    
タミヤ扱いのイタレリ製品だから簡単に組めるだろうと始めましたが、エンジンと脚カバーの接着が全く考慮されていず、手間取りました。
「WarPaint」誌に載っていた機体とは製造番号が違います。雑誌では「AM714」でデカールは「AM741」です。
雑誌の機体は海上探索用の八木アンテナを付けているし、尾翼の国籍マークもエッジが欠けていません。
機体番号の「Z」もデカールは大きすぎです。
私の持っていない資料で、この機体があることを期待して、説明書の指示通り作りました。
適当に諦める態度が完成させる秘訣と自身を説得しています。






銃座内部は全く見えませんが、それなりに作っています。




  
機首上部の機銃はキットでは単なる棒でしたが、真鍮線を加工してそれらしく作り直しました。
左右で長さが違うのが本当です。

塗装の境界線がクッキリしすぎてオモチャっぽいですが、実機がこのようだから仕方がありません。
先端の透明部は目立つので、塩ビかプラを絞るつもりでしたが、挫折しました。
肉厚を減らし、像の歪みを取り除く努力をしましたが、少し曇って手を加えない方が良かったかも?




    
下面だけ、単調になるのを避ける為にパネルラインにシャドーを入れました。
実機とは違いますが、本物の様な嘘です。