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旦過詰−たんがづめ
旦過詰
庭詰が終わっても、まだ仲間には入れてもらえません。旦過寮と呼ばれる建物の一室で、 一日中坐禅し続けなければなりません。普通の生活で長い間同じ姿勢でじっとしていることなどないですし、足やお尻も痛くなってくるので、動きたくてしょうがありません。 でも、障子は開け放たれていて、いつ、誰が見ているかわからないし、また、自分は壁に向かって座っていてきょろきょろするわけにもいかないので 動きたくても動けません。しかし、どうしても動きたい気持ちを抑えられないその時、状況を察するのは耳だけがたよりです。 ひっそりとして、人の気配が全くないのを見計らい、勇気を出して体勢を崩した瞬間、「動くな!」と、どこからかどなり声がとんでくるのです。 そうしているうちに痛みもそれほど気にならなくなり、時間の経過もそれほど関心がなくなってきて、なんとなく「いいかんじだな」と感じていると、「寝るな!」 と怒鳴られてしまいます。 そんな日を一週間ほど過ごすとようやく禅堂に入れてもらえる(仲間として認めてもらえる)のです。




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