養蚕と繊維の浮世絵







養蚕は昔から女性にとってきわめて重要な手仕事であり、
浮世絵や美人画の題材として度々取り上げられてきました。
蚕織錦絵江戸中期から明治にかけて描かれたもので、
養蚕・製糸・機織りを題材として、女性の手仕事を紹介するのみでなく、
同時にその時代時代の状況や風俗・庶民の生活ぶりを示そうとするものです。
これらの錦絵は、日本の蚕糸業の重要な資料として高い評価を受けています。

蚕織錦絵の中で古いものは、
勝川春章・北尾重政合作の「蚕やしない草」天明6年(1786年)と、
喜多川歌麿の「女織蚕手業草」寛政後期(1786〜1800年)の二つがあります。

  

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