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心理療法

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カウンセリングとは

      カウンセリングは、いわゆる「人生相談・身の上相談」とは異なります。
    「人生相談・身の上相談」は問題の解決そのものを目的とするため、相談に対して具体的・直接的アドバイスを与えます。
    一方、カウンセリングは相談に来たその人自身に焦点をあてるため、その人が問題解決も含めて人間的に成長できるようお手伝いします。

     たとえば、何事にも自信が持てないとか、恋愛関係で失敗しやすいといった、その人特有の行動や考え方などのパターンに、その人自身が気づきを深めることを助け、それらを変化させて、いつも同じような不快な気分に悩まされたりミスを繰り返したりしなくても済むようになることを目指します。
    そして、自己をより信頼し、その人らしく生き生きと生活できるようになることをサポートするものです。

     カウンセラーはクライエントのこころの中に溜まっていることを言語化することで顕在化できるよう導きます。
    その上で、その問題について共に理解し、解決に向けて歩んでいきます。
    クライエントとカウンセラーは心の奥深いところまで話をしたとしても、決して「友だちや親友」の関係ではありませんので、カウンセリングではカウンセラーの個人的な価値観そのものに基づいたアドバイスをするのではなく、クライアントにとって一番よいと思われる新しい価値の創造を共にサポートします。

     カウンセリングの手法は沢山ありますが、私が今まで体験した中で効果的だと感じているゲシュタルト療法を当研究所では主に行っています。
    ゲシュタルト療法は、ただ話をするのではなく、今に焦点を当てて、また体に感じている感覚を大切にして、言語化出来ない微妙な感覚が心の和音を乱しているのを拾い上げていく手法です。

どこのカウンセラーでも同じ?

     いいえ、違いがあると思います。
    カウンセラー技術や知識も重要ですが、では大学教授や博士ならいいカウンセラーでしょうか。
    私は一番重要なのは、カウンセラーの「人柄」「人格」「相性」だと思います。
    どれだけ、クライエントに寄り添って、一緒に問題を乗り越えてくれるかではないでしょうか。
    ですから、クライエントに合ういいカウンセラーに巡り会うのも重要な要素です。

カウンセリングの効果

    気づき

     ご相談者様の多くは、悩みに圧倒され考え方や、視野が狭くなっていることが多々あります。
    物の見方や考え方を増やす、また選択肢を増やすこと等により、悩みの本質の新たな側面や、自分は一体何に悩んでいたのか等、気づきを促します。
    気づきを得ることにより、人生そのものの見方が変わっていく効果もあります。

    感じること

     本当に自分は今何を感じているのか。
    悩みに圧倒されている時は感情が抑圧されています。本当はどうしたいのか、何を感じているのか、自分を語って頂くことにより、ずっと抱いていた本当の思いや気持ちを解放していきます。
    そして、喜び、楽しみ、人生に必要なプラスの感情の解放を図り、生きていることを実感して頂きたいと思います。

    肯定的意味の創造

     どんなに辛いことでも必ずそこに意味があります。
    悩んでいる時はどうしてもマイナスの側面しか見れないものです。
    カウンセリングを進め回復を図ると同時に、その悩みを克服した経験から得る力は何か、その力を今後どのように活用するか等、悩みに対するプラスの意味を考えていきたいと思います。
    マイナスとプラスは表裏一体なのです。
    そして意味とは創造出来るものなのです。

    癒し

     カウンセリングを通して新たな気づきの発見、抑えていた感情の解放、肯定的意味が創造され、問題が整理されていきます。
    そして、これらにより、自分には何も問題がなかったのだ、これで良かったのだと、ホッとする時があります。
    この時、この瞬間、カウンセリングを通して人は癒されると思います。
    ありのままの自分でいいのだと思える瞬間です。

    自己信頼感の獲得(体感)

     カウンセリングを通して自分を見つめ直し、成長した自分が、今度は現実社会、生活において新たな自分を打ち出す必要があります。
    それは、今まで避けていたことへのチャレンジかもしれません。
    新たな自分で、新たに感じ、行動して成功を収め、達成することにより、真の自分の力を実感して体感出来るのです。
    これが「生きる力」の回復であり、自己信頼感の獲得、自信の獲得でもあるのです。
    私は、カウンセリングの目的は、自分を大好きになることだと思っています。

     

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