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人と木を結ぶ・ひとときを楽しむ

[奥三河の木の良さを届けたい]

 樹を植えてみると、その育てる事の大変さを思い知ります。

手間をかけて育てた樹は、多くの人に木材として大切に使っていただきたい、と切に思います。 もっともっとその願いが叶えば、山の樹は、そこに住む人達の生活の確かな支えとなります。

 愛知県の奥三河で、先代の人達が育ててくれた樹を生かし、後代の人達へ繋ぐために、今やるべき行動をしていきたい。 その答えを社員と共に考え、山と木に教えてもらい、一歩ずつ未来へ進みます。
昭典木材株式会社
代表取締役社長 峰野 晋

奥三河の木材

奥三河の山は険しいです。
 そのため樹を伐採して搬出するのは重労働です。 伐った樹を山に捨ててしまう方が楽ですが、せっかく時間と手間をかけて育てた樹を捨てたくはありません。
 樹を搬出することで山は生き、さらに木材として使う事で樹は生きます。  

奥三河の樹はねばり強いです。
 気候と土と樹の相性が良いためだと思います。 油成分が多いため艶もあり、耐久性も優れています。

 長い年月、しっかりと家を支えてくれる丈夫な樹が育ちます。

奥三河の木の良さをみなさまにお届けする最善の乾燥方法が天然乾燥です。

天然乾燥には、一長一短がありますが、木の艶、香り、強度という奥三河材の長所を最大限に生かすことができます。

私たちが1本でも多くの樹をみなさまにお届けできるようにありたいと思います。

天然乾燥へのこだわり

木の乾燥方法は大きく分けて2つあります。
 自然の力を借りて時間をかけて乾かす天然乾燥と、人工的に熱や風を与え湿度調整をしながら乾かす人工乾燥です。

 近年、人工乾燥で多くとられている手法が、温度を80度以上に上げて木を内部までしっかりと乾かす高温乾燥と呼ばれるものです。
含水率を均一にするための最適手法ですが、例えば綿の服を洗濯して80度の乾燥機に入れて乾かすとぱさぱさになってしまうだろうと推測できるように、 木も脂が抜けてしまうため艶が無くなりぱさぱさになります。 香りも変わってしまいます。強度は乾燥することで上がりますが、粘りがなくなり脆くなります。

 一方の天然乾燥ですが、乾燥までにとにかく時間がかかります。そして乾燥する最中に表面に割れが入り、 曲がったりねじったりするものもあります。木によって乾くスピードも違い、なかなか人間の思い通りにはいきません。
しかし天然乾燥は木材にとってはストレスなく伸び伸びと乾燥していくことができるため、 木本来の香りと色合い、そして粘り強さを持っており住居に使うにはもってこいなので、弊社では天然乾燥にこだわって製品作りをしています。