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土づくり

今、農業・土作りを考える
四半世紀にわたって進められてきた先進国農業の近代化は、多収・安定・省力という農業生産の永年の目標を達成することに一応は成功しましたが、しかし他方で人間の健康を蝕み、自然環境を破壊するという重大な問題をもたらしました。健康や自然環境が豊かに守られることは、人間が生き続けていく為の基本的条件であり、経済的利益を追求する為に、健康や自然環境が代償にされるのであれば、それは目的と手段が転倒していると言わねばなりません。農業近代化の意味を、今改めて吟味する必要があります。
日本の農業に於いても同様の事情を見ることが出来ます。農業近代化にいち早く着手したという経緯もあって、アジアの他の国々に比べ問題の範囲は広く根も深く、農薬多用による農業者の健康被害は、全国に及んでおり、消費者に対しても農薬残留により深刻な不安を与えております。また水田や畑地、或はその周辺を住処とする、さまざまな生き物にも大きな被害を与えています。農薬ばかりではなく、化学肥料、畜産排泄物の大量投棄は河川や地下水の汚染まで引き起こし、自然環境を日増しに悪化させています。
この様な現状を踏まえ、日本国内も含め世界中の農業が今変わりつつあります。
“有機農法” 本来あるべき姿の農業、あたりまえの農業、それが有機農法です。
そのポイントは、生きた土を作ること、良い堆肥を作ることが基本です。
良い堆肥作りには有機物の安定供給が必要ですが、我が国に於いても、2001年10月食品リサイクル法が制定・施行され、製造段階・流通段階・消費段階に置いての堆肥化原料・飼料化原料としての整備が始まり、登録再生利用事業者制度が設けられました。
この制度の特徴は、再生利用を円滑に実施する為に手続きの簡素化を図る観点から、すでに肥料化・飼料化を行う事業所を対象に審査し認定する制度です。
堆肥作りの技術・基本姿勢の評価を受け、当社に措きましても全国に先駆け2002年3月15日取得の運びとなりました。
今後国内外に於いても、地球環境を含め環境の維持に努めてまいりたいと思います。
養分の供給

有機堆肥は、鉄、マンガン、亜鉛、ホウ素などのいろいろな微量要素が含まれています。

<肥効が、長続きする>
有機堆肥の中のチッソは主としてタンパク態の形で存在しており、大部分は微生物の体の中に閉じ込められている。そのため、土壌の中で分解されてアンモニア態チッソとなり、はじめて根から吸収される。
1年以内に分解されるチッソは全体の1/3以下で、残りは土壌の腐植態のチッソとなって貯えられ、徐々に効果が現れてきます。

<微生物の供給源>
有機堆肥を施した土壌は、硝酸菌、セルロース分解菌、藻類、原生動物、ミミズなどが多くなっています。微小生物にとって有機堆肥はすばらしい培養床で、連鎖障害の軽減、有害病原微生物の防壁ともなります。

<土壌物理性の改善>
有機堆肥を施した土壌は柔らかくなり、土の間の隙間も多くなって耕しやすくなります。これは土が団粒構造を作り、水と空気を保持する力が増すからです。又、作物の根張りが良くなり、病害虫の被害を軽減することにもつながります。

<肥料分の保持>
アンモニア、カリ、カルシウム、等は陽イオン(+イオン)であり、腐植の粒子は粘土と同じ ように陰イオン(−イオン)である。有機堆肥を入れて、腐食を多くすれば土の保持できる養 分量は大きくなって、肥料の損失は少なくなります。

<衝撃をやわらげる作用>
腐食はpHの安定化作用が大きい。肥料のやり過ぎの害や、重金属の害を防いだり、水不温障害をやわらげるクッションの作用があります。

有機肥料の利用法利用法
  1. まず、目的をはっきりさせる。
    最初に大切なことは、なぜ有機堆肥を施用するのか、その目的を明確にすることです。
    「養分の供給を行いたいのか」
    「主に土壌の物理性を改善したいのか」
    「或いは土壌中の微生物に変化を与えたいのか」
    等、施用する目的によってその利用法が違ってきます。
  2. 有機物の性質を知る
    利用する有機堆肥の腐熟度(未熟か完熟か)や養分含量の多少(特にチッソ化合物)を知っておくだけで効果的な利用が出来ます。
  3. 土壌の性質を知る
    有機堆肥の施用効果は土壌の性質によって大きく異なります。
    土壌の水分状態や排水の良否、また水田か畑か等により、施用する有機物の熟度や量が決められるので、土壌分析を受け自分の耕地の性質をよく理解していることが必要です。
  4. 作物は何か
    実(果実)を含むを採るのか茎葉を採るのか、すなわち収穫物が何かによって有機堆肥の施用量や施用時期に注意する必要があります。
有機堆肥の施用方法
  1. 全面施用か部分施用か
    水田では作業上、全面施用が行われていますが、畑地では部分施用がよく行われています。その理由の一つは、少ない量で効果を出すことが出来るからです。しかし、部分施用の場合は、その効果は普通は一作だけにとどまり、ほぼ全体として見た施用量が、畑で10アーあたり1〜2トン以下になれば、土壌中の有含有量の増加につながらないことに留意しなければなりません。
    有機物の少ない土壌では、部分施用によって作物の生育部分が改良され、発芽や生育に効果が見られるが、そのためには、有機堆肥は完熟のしかも養分含量に富むものが必要になります。
    多年生の作物や果樹などの場合こは株間や根のまわりの一部に施用しますが、これは、土壌中こ伸びている根を一時に多量切断すると作物の生育が弱まるので、部分的に施用します。
  2. 施用位置
    有機堆肥の施用は全面表層混合が一般的ですが、表面施用、溝施用、局部施用、深層施用、なども行われています。表面施用や溝施用のように土が有機堆肥と混合する割合の小さいときは、有機堆肥の分解がゆっくり行われます。このことは、作期の短い作物には作土混合施用、作期の長い作物には局部施用が適していることを示しています。
    また、未熟なオガグズ有機堆肥の場合、土壌と混合することにより、有機物分解が促進され、オガグズ分解に伴うチップの有機化が行われます。
    土壌の性質に合った施用法も必要です。粘質の土壌では物理性改善のために有機堆肥を作土層に混合することが望ましく、砂質土では、作土層に多量の有機堆肥を混合すると干ばつの被害を受けやすくなるので注意が必要です。
    未熟有機堆肥は好気的条件で早く分解させるために、表層混合が適しており、局部施用や深層施用は避けるぺきです。
  3. マルチとしての利用
    普通、作物の被覆資材としてイナウラがよく用いられますが、有機堆肥も効果的です。マルチは土壌からの水分の蒸発を防ぎ土壌水分を保ち、温度変化の影響も少なくなります。マルチとして用いられた有機堆肥も、土壌中ほど速くはないものの分解が進んでいきます。C/N比も小さくなり、次の作物を栽培する時にすきこんでも害はなく、よい有機物の供給源となります。
堆肥が完熟するまでの発酵メカニズムについて
堆肥化には、自然に存在する多種類の微生物が関わり、優先微生物相が交代しながら一連の過程を経て進行する。
堆肥化の初期においては、まず中温性細菌や糸状薗によって糖、澱粉、蛋白質などが分解される。その際に、微生物が発生する発酵熱によって堆積物中の温度が上昇し、40℃以上になると好熱性細菌、好熱性糸状菌、放射薗などが優勢になってヘミセルロースやセルロースが分解される。適切に管理すると、堆積物中の温度は70〜80℃まで上がって、病原菌、寄生虫卵、雑草種子などが死滅する。この過程で、各成分のうち分解されやすい部分がほぼ分解されて成分的に安定化してくれば温度も低下し、再び中温性細菌糸状菌などが優勢になる。この段階では原料資材の悪臭は消えて、いわゆる堆肥臭となり、生育阻害物質や易分解性有機物はほぼ分解されていると考えられる。そのまま堆肥化を続ければ、リグニンなどの難分解性有機物が分解されていくが、その段階では熱はそれほど発生せず、反応は穏やかに進む。
堆肥がどの段階で完熟するのかについては、統一的な見解はないが、原料中の生育阻害物質と易分解性有機物が分解され、土壌・作物に悪影響がなくなった段階を究熟と考えている。
有機質肥料 堆肥
堆肥の良さは肥料成分もさる事ながら、土壌構造の改善です。堆肥が投入された土壌では、そこに住んでいる微生物が堆肥を栄養源としてどんどん増殖をします。増殖した微生物は自らの生活環境を良くする為、通気性が良く保水性の良い環境を作ります。この環境が団粒構造の土壌となり、作物の生育にも最適の環境を与えることになります。
また、堆肥は保肥力のある土壌と同様の働きを持っており、肥料分の流失を少なくし、肥料成分を有効に活用できるようにします。その他に、土壌に有機物が増えると作物の根の周りの根圏菅微生物が増殖し、根の養分補給、生育促進のホルモンの産生、根へのストレスの緩衝作用などの役割を果たすこととなります。
■ 有機質肥料
コンポスト・バーク堆肥
【特徴】
パーク、食品汚泥、動植物残さを当社独自の発酵様式により堆積熟成させています。N・が高くK・が小さいので、窒素肥料としての効果のある土作り堆肥としてご活用ください。
またK・過剰土壌にも適し土作り重点の堆肥、園地の土壌改良にもむいています。
保肥力を高め若返らせ
植物の生育に大きな成果
土を柔らかくし
土壌の団粒化を促進します。
<施肥例>
根菜類 … ダイコン・ニンジン・ゴボウ・バレイショ・サトイモ
果菜類(葉菜類) … キャベツ・ハクサイ・レタス・スイカ・メロン・トマト
果菜類(多肥型) … キュウリ・ナス・ピーマン・・・.
果樹 … ブドウ・リンゴ・ナシ・ミカン・モモ・・・
<みどり有機肥料の成分>
・ 窒素(T−N) 1.4% ・ リン(T−P) 1.3% ・ カリウム〈T−K) 0.17% ・ PH 8.6%