有機堆肥は、鉄、マンガン、亜鉛、ホウ素などのいろいろな微量要素が含まれています。
<肥効が、長続きする>
有機堆肥の中のチッソは主としてタンパク態の形で存在しており、大部分は微生物の体の中に閉じ込められている。そのため、土壌の中で分解されてアンモニア態チッソとなり、はじめて根から吸収される。
1年以内に分解されるチッソは全体の1/3以下で、残りは土壌の腐植態のチッソとなって貯えられ、徐々に効果が現れてきます。
<微生物の供給源>
有機堆肥を施した土壌は、硝酸菌、セルロース分解菌、藻類、原生動物、ミミズなどが多くなっています。微小生物にとって有機堆肥はすばらしい培養床で、連鎖障害の軽減、有害病原微生物の防壁ともなります。
<土壌物理性の改善>
有機堆肥を施した土壌は柔らかくなり、土の間の隙間も多くなって耕しやすくなります。これは土が団粒構造を作り、水と空気を保持する力が増すからです。又、作物の根張りが良くなり、病害虫の被害を軽減することにもつながります。
<肥料分の保持>
アンモニア、カリ、カルシウム、等は陽イオン(+イオン)であり、腐植の粒子は粘土と同じ ように陰イオン(−イオン)である。有機堆肥を入れて、腐食を多くすれば土の保持できる養 分量は大きくなって、肥料の損失は少なくなります。
<衝撃をやわらげる作用>
腐食はpHの安定化作用が大きい。肥料のやり過ぎの害や、重金属の害を防いだり、水不温障害をやわらげるクッションの作用があります。 |