認知症の種類や症状はいろいろ
仲良くして頂いている社会福祉法人さんからご厚意で会報をいただいています。
その会報に掲載されている認知症対応の管理者さんの書かれた記事がとても読みやすかったので、花園ケアプラザをご利用の介護家族の方の目に触れると良いと思い、以下にその内容を書きます。
アルツハイマー型認知症 … 進行すると変化が現れる認知症
特徴
・物忘れが目立つ。同じことを何度となく言ったり、聞いたりする。
・季節が分からない。夏なのにセーターを着てしまう。
・約束を忘れてしまう。本人は忘れた自覚はない。
・料理の手順が分からない。
・今までしていた趣味に興味がなくなる。
対処法
このような家族に接するには「さっきも言った」と本人に注意することは絶対によくない事だそうです。
家族も何回も同じことを言われたらストレスが溜り、まいってしまいますが、5回ぐらいはにこやかに聞いてあげてください。
その後話題を変える、また少しの間本人から離れてみましょう。
脳血管性認知症 … 脳梗塞などでダメージを受けた脳の場所で症状が変わる認知症
特徴
・同じことでも、できる時とできない時がある。(まだら認知症)
・感情のブレーキが利かなくなる。些細なことで泣いたり、怒ったりする。
・物忘れがあっても判断力や理解力は低下していない。
対処法
介護する側が本人にできる時とできない時があることを理解し、聞き正して、できる時は本人にしてもらいましょう。
レビー小体型認知症 … 一般市販薬にも影響を受けやすく注意が必要
特徴
・実際にはいない人、動物などが見える。聞こえていない音、声が聞こえる。
(幻覚、幻聴)
・体が左右どちらかに傾いている。
対処法
「誰もいない」などと否定すると本人が混乱を起こします。どこに見えるの?どんな風に見えるの?と気持ちを汲み取り対応すると良い。
前頭側頭型認知症(ピック病) … 若い年齢で発症しやすい
特徴
・決まった時間に決まった行動をする。
・穏やかだった性格が粗暴になる。
・万引き、痴漢、窃盗など反社会的行動をとる。
・甘いものを食べ続ける。
対処法
本人の行動を把握し、万引き、無銭飲食等の行動について事前に先方に話しておく。
発病初期は比較的記憶力が保たれているので、なじみある人間関係の中で過ごしやすい環境を作ることが大切。
道路に飛び出したり、暴力をふるったりする行為には毅然として「それはダメです」、「やめてください」と態度表情できちんと伝える。
最後に、「これらのような色々な病気の特徴をつかんで本人に寄り添うことで、問題行動と言われるものを減らしていくことができます。」とつづってありました。
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