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 「パワータンク」

「これはね宇宙でもかけるし、水の中でも書けるペンだよ」私のその一言で少年は私が手にしているペンを食い入るように見た。窓には大きな雨粒が殴りつけられていた。「こういった日でも使えるっていうのは外で測量をしているヒトやお巡りさんや自衛隊のように外でも書類を書かなければいけないヒトにはいいかもしれないね」。私は自分の手に握られたペンを少年に渡してみた。クリップの所にはuniPOWERTANKとい文字がエンボスで彫り込まれ、まるでスペースシャトルを彷彿とさせるようなルックスをしたペンを手に取り少年は「かこいいなぁ」とため息を漏らした。このとき彼の頭の中では宇宙でこのペンを使う自分や海底の沈没船をスケッチする自分を想像していたのかもしれない。

パワータンク02三菱のデザイナーがスポーツカーをイメージして作成したこの三菱のuniPOWERTANKという加圧型のペンは大人が持つには少々格好の悪い形をしているように私には思える。

時折、ボテが出る(標準的なレベル)事を除けば宇宙空間でもかけるといううたい文句のこの加圧型の替え芯を利用したペンはまるでインクを吹き付けるかのように紙の上にインクを落とせるペンである。私の個人的な印象でもこの替え芯は非常に優れた替え芯だと思う・・・

パワータンク03しかし、どうもデザインが頂けない。
「三角ボディーを使う」「フィット感の良いグリップを使う」どれも実用においては納得できる素材使用と形状選択であると思う。
だが、どうしてこのケーシングで加圧型リフィルをつかうのかがピンとこない。同種の加圧型ペンであるフィッシャーはパッと見ただけで「これはNASAに依頼されて宇宙空間で利用できるように作られ、民間需要においてもダイバーや探検家、それ以外のアウトドアー派の人々にとっても使い勝手の良いペン」という雰囲気が漂っている。ふりかえるに我が大三菱のパワータンクの方はといえば、まるで男の子の秘密基地ごっこ用の玩具のおまけについてくるペンのような雰囲気が漂っている。

非常に優れたリフィルであり、ケースがもう少ししまったものならば常用したいのだが・・・営業職の人が客の前でポケットからさっとパワータンクを取り出して商談契約書に書き込みを入れるっていうようなシーンはどうも思い浮かばない。これがフィッシャーならばポケットから取り出した途端にお客様の目は「おっ!なんだこれは・・」ってなるんだろうが・・・



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