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たんぼ

作るからには無農薬で、無化学肥料でと思い試行錯誤の日々です。
なかなか思うようにならないで「とほほ・・」といいたくなる
情けないこともあります。でも、うれしくなって、「やめられないな」と
思うことも多いのです。
今のところは生き物を増やすついでに米を作っているという感じです。
いろんな生き物がいてわくわくしています。

2006たんぼ 2007たんぼ
2006稲刈り
2006脱穀


たんぼの四季

草の力で地力を高めたいのでなるべく沢山の草を生やしたいと思っています。
米ぬかと鶏糞と落ち葉を薄く撒きます。
切りわらと草は米ぬかと積みます。でも、寒くなってからだとなかなか変化していかないようです。田植えまでに何とかなってくれればいいなと思っています。

春分 一日ごとに緑が増えていくようです。たんぼに生える草は可愛らしい花をつけるものが多いような気がします。
今は小形のペンペン草のようなタネツケバナが白い星のようにきれいです。
去年の生き残りのれんげが少しだけ生えています。我が家のたんぼは排水がいまいちなのでれんげが群植しないのです。もう少しすずめの鉄砲が増えてくるといいのに。師匠のたんぼは膝丈のすずめの鉄砲で埋め尽くされています。いつかなりたい憧れのたんぼです。
      
芒種 田植えの終わったたんぼの上で蛍が飛び交います。まだまだ小さな稲の間から見えるキラキラ光る水面に青空と白い雲が映ります。ピヨピヨ鳴きさざめく合鴨の雛たちがねじまき式のぬいぐるみのようです。
大暑  暑さが激しくなってきました。稲は茎数が増えてたくましくなってきました。
土がえるや、小さなトノサマガエルが、畦を歩くとポチャン、ぽちゃん、とたんぼに飛び込みます。
7月の終わりには周りの田んぼで穂が出てきます。


処暑 この頃稲の花が咲きます。小さな小さな地味な花です。このときに晴れが欲しいところです。
周りのたんぼでは、稲刈りが始まります。合鴨がいなくなったたんぼでは、カメムシがやってきます。


寒露 いよいよ色付いてきた稲穂です。稲刈りの季節です。稲の状態で色合いが変わってくるようで今年はちゃんと、淡いひよこ色に色付いてくれるでしょうか。葉先より低く垂れ下がった穂は、実りの秋を感じさせてくれます。


  霜降
はざにかかった稲が、小さく吐息のようにパチパチ音を立てます。冷たい風と高い空からの日差しが穂を乾燥させます。脱穀が終われば今年の作業も終わりとなっていきます。



たんぼの仕事

泥選別  普通は塩選別をするのですが家では泥水を作って選別します。
同じように生卵を浮かべて比重を計りながらやりますが、
泥水に卵が浮くのを見るといつも不思議な気持ちになります。
ここで大体半分くらい減らすつもりでやるのですが、いつも多い目に
残してしまいます。
終わったら泥水はたんぼに帰します。

消毒  60度のお湯に5分間つけて消毒します。このお湯の温度を一定に保つのが難しいのです。

水浸  流水の下で芽が出るまでつけて置きます。時々酸素補給もしてやります。
とはいえ、うちでは、ずっと水を出しっぱなしにするのは、実際には無理です。バケツを使っていますが、これは、改良の余地ありです。

苗作り 苗の作り方には、いろいろあります。私のやった事がある方法は、箱苗・保温折衷苗代です。なるべく大きく育った苗を植えたいと思っているのでどちらにしてもうす播きです。てまは、かかるけれど、苗代を作って育てるのが、好きです。すくすくと育つ苗を見るのは、楽しいです。けれどこれは、手植えが大前提なので、面積が広くなると、ちょっと無理かな。
箱苗は、油断をすると水を切ってしまうので緊張します。

草刈  田んぼの中も外も草刈機で刈っていきます。田んぼの中を行くと種付け花がパチパチ小さな音を立てながら種を弾けさせます。畦ではアザミが刈られちゃ大変と揺れながら咲いています。アザミは黒アゲハを味方につけているのでつい残してしまいます。そんなことをしていると余計な時間がかかってしまうのですが・・。
ふわり、ふわり飛び交うアゲハは、とても美しいのです。

畦塗り  うちの畦には、生き物がたっぷりいます。みんなして穴をあけてくれます。
みみずに、けらに、もぐらに・・そこから水が漏ってしまうので、泥をこねてから塗りこめていきます。左官屋さんになったつもりでやるのですが、なかなかきれいな仕上がりにするのは難しいのです。力もいるのし、時間もかかることなのですが、きれいな面が出来たときの満足度は高いのです。
少しお金がかかりますが、機械でやってもらうとすばらしくきれいに出来ます。ただし、うちのたんぼのように畦に高低差があるたんぼでは、出来ません。

代かき 代かきの前にたんぼに水を入れると、これから始まるぞ、と気持ちが高揚します。キラキラ光りながら水が流れ込んでいくとたんぼが生き返るようです。 
トラクターで代をかいて行くのですが、どうも高低差がなかなか直りません。ということで、トンボを持ってたんぼに入るのですが、なかなか重いのです。

田植え 手植えは、人手が要ります。田んぼの中に入るのは、気持ちいいんだけれど、そのあとの腰痛を思うとちょっと躊躇してしまいます。
機械の力はすごいなぁとおもいます。人力で2日はかかるところを、半日あれば楽勝なんですから。

合鴨がいます

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