■『そだちの科学』13号、特集「おとなの発達障害」(2009年)

2010/06/07

世間では、発達障害がこどものものであるという思い込みがあると思うのです。発達に関わる問題なのですから、当然、こどもの延長線上にあるおとなの問題でもあるのです。これは、単純にこどもの人口よりもおとなの人口の方が多い事を考えると、問題の深刻さが見えてくるのではないでしょうか。

しかし、その対応は、どうなっているのでしょうか?

『そだちの科学』13(2009年11月15日発行)では、「おとなの達障害」を特集しています。





おとなの発達障害にとりくむ専門科たちによる報告を読んで、より深刻さを感じると同時に、ここから解決の糸口を見つけられるのではないかという希望も感じました。


※『そだちの科学』を所蔵する公共図書館は少なく、雑誌として貸出禁止扱いとなれば、読む機会がさらに少なくなるのが残念です。


編集人と執筆者、執筆の時点で勤務していた病院などの機関を書いておきますが、昨年のデータですので、現時点(2010年6月7日)で所属しているかどうかはわかりません。

そのなかで、執筆者が確認ができた機関のホームページのみ掲載します。私は病院で選ぶのではなく、医師で選びます。

ただし、HP作成時には在籍していても、現時点でどうなっているかは、わかりません。該当の病院へ直接おたずねください。



■編集人

滝川一廣
小林隆児
杉山登志郎
青木省三

■執筆者 所属先は2010年6月7日現在

杉山登志郎:あいち小児保健医療総合センター(愛知県)
滝川一廣 :学習院大学文学部心理学科
小林隆児 :くじらホスピタル(東京都)
内山登紀夫:よこはま発達クリニック(神奈川県)
三好輝  :くじらホスピタル(東京都)
宮川香織 :東京医科大学病院(東京都)
加藤元一郎:慶應義塾大学病院(東京都)
鷲田健二 :慈圭病院(岡山県)
青木省三 :川崎医科大学附属病院(岡山県)
山下洋  :九州大学病院(福岡県)
和迩健太 :川崎医科大学附属病院(岡山県)
大村豊  :愛知県立城山病院(愛知県)
山登敬之 :東京えびすさまクリニック(東京都)
岡南   :大同大学工学部建築学科
上野一彦 :東京学芸大学名誉教授、日本LD学会理事長
岩坂英巳 :奈良教育大学特別支援教育研究センター
高山恵子 :NPO法人えじそんくらぶ
高石浩一 :京都文教大学臨床心理学部
小川浩  :大妻女子大学人間関係学部
加藤進昌 :昭和大学附属烏山病院(東京都)
福島豊  :前衆議院議員
藤川洋子 :京都ノートルダム女子大学心理学部
中根晃  :横浜市西部地域療育センター
村瀬嘉代子:北翔大学大学院、日本臨床心理士会会長
村田豊久 :村田子どもメンタルクリニック
山崎晃資 :目白大学人間学部、愛光病院


■昭和大学附属烏山病院(東京都)
医師:加藤進昌

■医療法人青流会 くじらホスピタル(東京都)
医師:小林隆児
非常勤:三好輝

■東京医科大学病院(東京都)
メンタルヘルス科:宮川香織

■慶應義塾大学病院(東京都)
精神・神経科:加藤元一郎

■東京えびすさまクリニック(東京都)
院長:山登敬之

■よこはま発達クリニック(神奈川県)
院長:内山登紀夫

■愛光病院(神奈川県厚木市)
山崎晃資

■愛知県立城山病院(愛知県名古屋市)
大村豊

■あいち小児保健医療総合センター(愛知県大府市)
心療科:杉山登志郎 

■財団法人慈圭会 慈圭病院(岡山県岡山市)
鷲田健二

■川崎医科大学附属病院(岡山県倉敷市)
青木省三
和迩健太

■九州大学病院(福岡県福岡市)
子どものこころの診療部:山下洋

■村田子どもメンタルクリニック(福岡県北九州市)
村田豊久


【感想・備考】

★おとなの発達障害を受け付けているか確認しましょう。

★やはり、紹介状があったほうが良いみたいです。行きつけの病院(内科でも)があれば、問い合わせてもらうとよいでしょう。

★本格的な検査・診断には時間とかなりの費用がかかります。経済的に困難な人はどうしたらいいのでしょうか?

★特定機能病院の初診では、紹介状がない場合、選定療養費が必要です。

★家族の相談は受け付けていない病院もあります。家族の相談は高額(私の感覚)です。保険がきかないということでしょうか?よくわかりませんが、事前に料金を調べておきましょう。

★執筆者以外のおとなの発達障害を専門的に診ている医師や専門家はどれだけいるのでしょうか?

私が住む愛知県には、愛知県立城山病院と、あいち小児保健医療総合センターがありますが、名古屋市と大府市ですので、少し遠いですね。あるだけでもありがたいと思います。隣県の静岡県浜松市に浜松医大があるのですが、おとなの発達障害についてはどうなのでしょうか?

愛知県の東の端で静岡県と接する東三河の住人がの場合、どうしたらよいのでしょうか?ちょっと調べてみました。(つづく)


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おとなの発達障害・・・(6)おとなはどこへ相談しますか?
 
                             
                             

発達障害への対応は日々進歩していると思います。
現時点での対応情況であることをご理解ください。
ここでご紹介する内容が、古くてあてにならないような情況が一日も早くきますように。(2010/06/17)

 
【三河武士がゆく】