B.出力段(45)の入力欄に初段(76)の出力データをリンク貼り付けする。

 ここでは、A.で作成したExcelの表を少し細工します。もともと、出力段(45)の入力のデータには、サイン波が入力されていますが、この部分に初段(76)のシートで計算された出力のデータを「リンク貼り付け」します。下の表でJの列の値は、Kの列で指定されている出力段の多項式f(x)のxに相当しますから、ここに初段の出力のデータを貼り付けるわけです。

 この場合、気をつけるべき点は、初段の出力が、出力段の許容入力値を超えないよう、初段の入力値を調整する必要があることです。 この場合(76+45)は初段の入力ピーク値は4.74Vとなりました。(オーディオアンプとしては、これではゲインが少ないので、実際に使用するためには3段増幅が必要と思われますが、ここでは、説明を簡単にするために2段増幅としています。)

 こうすることで、初段の入力の変化に対応して出力段の入力が変化するしくみができ、初段と出力段の合成での信号の変化を見ることができるようになります。

C.に続く
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