D.初段(76)+出力段(45)合成の出力波形および高調波歪率を算出する。

C.で得られた近似多項式の値を「1.MS-Excelを用いて真空管のEp−Ip特性グラフから出力波形と歪率を算出する方法」の場合と同様にExcelの所定の欄に入力すると、初段(76)と出力段(45)の合成の歪みのデータが得られます。

 結果は下図のとおり出力段(45)単体の歪率に比べて、初段(76)の出力を出力段(45)に入力して計算した歪率のほうが改善(高調波歪率が6.008%から4.438%に減少)されており、初段と出力段との間での「歪みの打ち消し効果」が確認できました。また、2次歪が減少したのに対して、3次歪は増加していることがわかります。

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