2007田んぼ


 去年も とほほ・・といってるうちに稲作シーズンが終了していきました。またまた「今年こそは」と思いつつ稲作シーズン開幕です。

今年は、種籾を変えました。もち米やら、赤米やらいろいろ入ってしまっていたし、籾自体が美しくなかったので、お師匠様に新しい籾を分けてもらうことにしました。
そして甘えついでに籾蒔きも一緒にさせていただくことに・・ありがとうございますー。
と、言う事で今年は、箱苗で、機械植えでいくことになりました。ア、合鴨も入れます。
今年の稲は、アイチノカオリです。どうか、去年よりたくさん取れますよーに。

まず、畦の草刈から開始。穴あなアナだらけ。よくぞこれだけあけたもんだとめまいを感じつつ 穴埋め作業。
おむすび ころりん すっとんとん、と唄いたくなるのは、わたしだけ?石やら土など入れて塞ぎました。

 田起こしの前、なーんとトラクターのハンドルが取れてしまいました。
どうも去年半転した時の影響のようで、いやーどうなる事かとどきどきしましたが(何せ去年中古の物を手に入れたばかりだったのですから)、
何とか直してもらえました。ありがとうございます。農作業も機械が入るとスリルとサスペンスの度合いが変わってきますね。

苗は途中水切れの危機もありましたが、すくすくと育っていきました。針のような稚苗は、なんてきれいなんでしょうね。
可愛くて、尊いです。葉の先に露をつけているのが、気持ちいいなぁ。
起こしたばかりの田んぼの土も気持ちいいです。今年の土は、いいかもしれない。

6月9日田植えは、手に入れたばかりの2条植えの田植え機を使って行いました。
大雨の後にしたので、水は、たっぷりあったのですが、ななめにしてあったにもかかわらず、苗箱の重い事。
ほんとは、雨があまりあたらないようにしておかなければいけなかったそうなんですが、んん、もうとっくにずぶ濡れです。
ぬれていると束で植えてしまうので粗植にするのは難しいそうです。確かにおっしゃるとおりでした。よっく判りました。
と言う事で、余るであろうと思われた苗は、逆に足りない始末でした。

合鴨は、20羽頼みました。6月13日やってきました。
1週間ほど昼間だけ狭い区画に放して、その後完全にたんぼに放しました。
雛の段階で死んだものもいてたんぼから引き上げる時は、17羽になっていました。
去年は、あまり馴れてなくて脱走した時など困ったので、今年は、慣らす事に気を使いました。
そのせいでよく馴染んでくれて、1度など集団脱走して家の前まで餌の請求に来たほどです。
ただ、馴れすぎて草刈機の前をうろうろするので困ってしまいましたが。

8月20日過ぎより穂がでだしました。合鴨の役目は、終わりです。池に移動させるのですが、
池が、干上がっていたので、掘り直してから移動する事になりました。
ユンボでの作業となったので楽々と思っていたら、とんでもない。
水路の横なのでユンボを奥まで入れる事が出来ず、人力作業となってしまいました。ま、うちらしいことです。
息子が力持ちになったので作業が大助かりでした。
でも、濡れた土は、重かったです。


合鴨のいなくなったたんぼでは、虫の心配が出てきます。
今からの虫と言えば、カメムシです。
毎年カメムシが大量発生して、とんでもない事になってるので、何とかせねば、なんかないかなと、
思っているのですが、なかなか決定打が見つかりません。
今年も、木酢タカノツメなど撒いてみましたがどんなもんでしょうか。

ありがたいことに 今年は、何だかカメムシが少ないようです。お師匠さんが言っていましたが、5月の低温のせいか、虫の数が少ないと。
いつもなら捕っても捕っても減らないカメムシが、今年は、ぐるりと畦周りを回っても、30匹くらいしかいません。どちらかと言うと、蜘蛛のほうが多いくらいです。
今年は、もしかしたらもしかするかも・・。

10月13日稲刈りです。まだ少し青みが残っているようですが、出穂から40日ほど経ったので良い頃だと思います。
ところが、早朝大雨が降って、乾いていたたんぼは、水浸けたんぼに舞い戻ってしまいました。
せっかくスニーカーで入れるくらいになっていたのに・・。なんてこった・・。
そう言えば、去年もそうだった。じゃあ、今年もオッケイ。という事で半日ずらして昼からの稲刈りにしました。
午前中は、はざ用の竹切りにいきました。長い竹を切り出し、軽トラに載せました。んん、ちょっと引きずりそうですが何とかたんぼまで持ってこれました。
これらで前日刈り取ってあった列にはざを建てました。
 さて稲刈り開始ですが、よく見ると、見たことない種類のカメムシがいます。緑地にピンクの縁取りの入ったなかなかポップなカメムシです。
これは、後日我が家のたんぼの常連アオクサカメムシの幼虫だと言う事が判明しました。今年は、運良くカメムシの発生と稲穂の充実期が重ならなかったようです。
よかった。よかった。でも、ということは、カメムシ退治薬は、ちっともきいてなかったということ?だめじゃないかー。
稲穂は、ちゃんと垂れてます。『実るほど頭を垂れる稲穂かな』とうれしくなります。今年こそ。今年こそは。
淡いミルク色の稲穂は、・・こんな色、家のたんぼで見たことないかも。稲が喜んでるようです。
と、喜んでばかりもいられません。色の変わった、籾もありますし、穴があいた空っぽの籾もあります。
それにイモチになった株もありますし。なんだか、根元にくっついているさなぎもあります。なんだろう。
今年も、かやねずみの巣を何個か発見しましたが、住人は、いませんでした。去年は、巣の数も多かったし、使用中の巣もあったんだけどな。
水の引きが悪いところを、素足になって刈ることもありましたが(長靴では、泥で身動き取れません)なんとか3日目の午前中で出来ました。
途中また竹切りに行ったこともあったので、実質1日半というところでしょうか。
今年こそは、今年こそと祈りつつ、籾摺りに出しました。

籾摺りから帰ってきました。やった!16袋と少しと、くず米が、1袋。ばんざーい。だいたい反当り6俵というところでしょうか。
一般的な収量からすると大分少なく思えますが、我が家にしては、大収穫です。よかった。来年も頑張ります。

なんて事でしょう。少しでもたくさん取れればいいと言う願いがありすぎたんでしょうか、来年用の種籾も一緒に籾摺りしてしまいました。
嗚呼、今年は言わずに済んだと思ったのに・・とほほほ・・。

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