6AC5シングルアンプ 改造編-1

 17歳の時に製作したものなので、個人的な思い入れもあり、外観は変えないで性能を向上させたいと考え、以下の改造をおこないました。

電源を改造する
 残留雑音が多くハムが聞こえましたので、トランジスタ式のリプルフィルタを左右別々に挿入しました。また、ケミコンも取り替え、容量を増してみました。クロストークの向上も期待できます。
改造後の回路図はこちら

170KHzあたりにピークができているのに気が付きました。これは、改造前からあったかもしれません。残留雑音は0.46mVと少し改善しました。

ダンピングファクタ
周波数 ダンピングファクタ
20Hz 5.56
40Hz 2.29
60Hz 1.39
100Hz 0.76
200Hz 0.36
1KHz 0.15
10KHz 0.21
クロストークRtoL
周波数 クロストーク(dB)
20Hz -67.96
1KHz -90.46
20KHz -90.46
100KHz -59.58
負帰還をかけてみる
 さらに負帰還をかけてみると、以下のような結果になりました。100KHzあたりにピークができてしまいました。
中音域のダンピングファクタは改善しましたが、20Hzでは、NFなしのほうが良い数字です。
これでは改造の意味がないので、改造編2で出力段への局部帰還を実験してみました。
周波数 ダンピングファクタ
20Hz 3.33
40Hz 2.38
60Hz 2.22
100Hz 2.17
200Hz 2.10
1KHz 2.08
10KHz 2.08
周波数 クロストーク(dB)
20Hz -69.12
1KHz -106.02
20KHz -84.44
100KHz -61.94
改造編2に続く
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