6AC5-GTシングルアンプ 改造編-2 局部帰還をかける ダンピングファクタの向上を狙って、出力段に局部帰還をかけてみました。これは、ナイジェルさんのホームページにある「6AC5GT全段差動プッシュプルアンプ」(http://www.h3.dion.ne.jp/~nigel/audio/6ac5gt/6ac5gt.html)を参考にさせていただきました。ナイジェルさんの場合は6AC5GTのプレートからドライバ管のプレートに帰還をかけておられましたが、私は、ドライブ管に76を用いる関係上、6AC5GTのプレートから帰還をかけたのではピーク時に76の電圧が不足するため、ULタップからドライバ管(76)のプレートに帰還をかけてみました。 回路図はこちら まずは、NFBなしの状態で測定してみました。周波数特性、ダンピングファクタともに改善が見られます。残留雑音は0.4mVになりました。 |
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負帰還をかける さらに、回路全体に負帰還をかけて特性の向上を図ってみました。高域でのピークは、局部帰還をかけない場合に比較しては、落ち着いてきました。 20Hzでは、-2.78dB、100KHzでは-1.66dBとなり、まずますの周波数特性が得られました。また、ダンピングファクタも1KHzで2.38になり、向上しましたが、20Hzでは、改造前のほうが数値が大きくなっております。このあたりの理由はいまだに解明できません。利得は1KHzで17.15dB(7.2倍)になりました。残留雑音は0.2mVでした。 局部帰還をかけることで、ドライブ不足による出力の低下が心配されましたが、入出力特性を比較する限り、3W程度の出力は変化がないようです。 歪率の測定ができるようになりましたので、データを追加しました。(12月29日) |
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現在、このアンプは寝室用として使用しています。物理特性が向上し、残留雑音が少なくなったため、静かに音楽を楽しむのに適したアンプとなりました。外観を変えずに性能を向上させるという目的はなんとか達成できたと思っております。 |
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