牧場の近況

夏の不快な暑さが、だいぶ和らぎ、牛にとっても過ごしやすい季節になってきました。
牧場内を歩くと、蒸し暑い!人間より暑さに弱い牛たちは、大変だったと思います。
コロナ禍のITOU牧場への影響はほぼ無く、業務を行えています。


最近の牧場のできごと。
今まで使っていなかった新しい牛舎棟に、乾乳牛(妊娠している牛)が移動しました!!
従業員一同、一日がかりで行いました。


今までは、搾乳牛(ロボットやパーラーで絞る牛)と同じ牛舎棟にいたので、こちらに移ったことで静かに、ゆったりと過ごしているように感じます【写真の姿】
これにより空きが出た牛舎棟は、これから搾乳牛の頭数を増やし、
ロボットの稼働を増やしていくことが目標です!


牛の頭数を増やしていく、その理由ですが・・・
現在の頭数では、経費のほうが多くかかってしまい、利益が追いつかない。
利益を出すためには、牛にたくさん牛乳を出してもらうしかないのです。機械がたくさん稼働しているため、電気代もびっくりしてしまう金額です。


牛を増やすためには、やはり従業員の力が必要となってきます。


スマート酪農! 人の手はいらなくなる、ほおっておけば牛乳絞ってくれる!
・・・と想像していましたが、実際は(うちの牧場の場合は)そこまでにはまだたどり着いていません。


勝手に牛が搾乳ロボットへ絞りにいってくれる訳ですが、実際はうまく絞れていなかったり、
乳房炎などの病気が多く、薬を飲ませたりなどの治療を要する牛も多いです。
そして現在はロボットに相性のいい乳房ではない牛も多いため、ロボットに向いた乳房をもつ牛の種を受精させるなど、試行錯誤です。
機械・設備のトラブルも多々あり、対応も必要です。


色々と大変なことはありますが、
《質の良いおいしくて安全な牛乳を絞る》ということは常に忘れず
従業員一同、日々業務をがんばっていきたいです。

2020年09月16日