重量を表わすカタカナ記号は、軽い方から「コ」・「ホ」「ナ」・「オ」・「ス」・「マ」・「カ」で、それぞれの車輌重量が5トン毎の刻みになっている。最も軽い車輌「コ」の場合、定員の乗客が乗ったと仮定した重量で22.5トン未満、最も重い車輌「カ」の場合、定員の乗客が乗ったと仮定した重量で47.5トン以上とされています。なお、詳細については以下のとおりです。
「コ」:22.5トン未満
「ホ」:22.5トン以上−27.5トン未満
「ナ」:27.5トン以上−32.5トン未満
「オ」:32.5トン以上−37.5トン未満
「ス」:37.5トン以上−42.5トン未満
「マ」:42.5トン以上−47.5トン未満
「カ」:47.5トン以上
※定員の乗客が乗ったと仮定した重量です。
そして、重量に続くカタカナ記号は、電車や気動車と同じく車内設備を表わす記号で、電車、気動車の場合と同様で、グリーン車なら「ロ」、普通車なら「ハ」となっています。
「ロ」:グリーン車
「ハ」:普通車
なお、寝台車の場合、A寝台車なら「ロネ」、B寝台車なら「ハネ」となり、乗客が乗れない荷物車は「ニ」となります。
「ロネ」:A寝台車(「ネ」は寝るのネ)
「ハネ」:B寝台車
「シ」 :食堂車(「シ」は食堂のシ)
「ニ」 :荷物車(「ニ」は荷物のニ)
そして最後にもう一つ「フ」が付く場合があります。それは、緩急車の場合です。客車は編成の中に運転室がないため、ブレーキをかけるのは基本的に機関車の役割になっています。しかし、客車だけで止まっているときのために簡単なブレーキや非常時に客車側で操作できるブレーキが必要となります。そのため、車両の一部に車掌室を仕切り、手ブレーキを装備した車輌が必ず編成に組込まれています。これが、「緩急車」です。この緩急車には、車掌室やテールライトも装備されて、編成の最前部や最後部に連結されることになります。
「フ」:緩急車 |
↑「オハフ46」は、車輌重量32.5〜37.5トンの普通車で、車掌室などが装備された緩急車ということを示している。「2027」は、2027番目に製造された訳ではなく、オハ47を緩急車化したことから2000番代に改番されている。(車輌側面に記載)
↑緩急車には、手ブレーキが装備されている。
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