ボイドスラブの歴史と共に 有限会社 山本建材店  
1962年に中空管を一方向に配置したボイドスラブ工法が、松井源吾博士により初めて建築物に採用された。
山本建材店の先代、山本正雄が営業を開始したのも、此の一方向ボイドスラブ工法からである。
1980年には同じく松井源吾博士により、二方向に中空管を配置したボイドスラブが設計された。
新田貴太男博士によると、上記二方向ボイドスラブが4辺支持された際の解析には、中空管方向の剛性と中空管と直行方向の剛性を平均した剛性を用いて行われることが多く、このことは本来異方性であるスラブを等方性板と便宜的に考え解析していることであり、設計者の判断によっては不適切な中空管配置となることが以前から指摘されていたようである。
そこで、出来るだけ等方性板として取扱える中空スラブ(ボイドスラブ)が開発、研究され、成型された中空部分をスラブ内に縦横共に整然と配置することで、等方性板として取扱えることが分かってきた。
しかし、最適な中空部形状やその配置間隔を探ることは容易ではなく、剛性を重視すれば重量の大きいスラブとなり、逆に重量を軽くすれば剛性は小さくなってしまう。比較的バランスのとれた剛性と重量を持つボイドスラブもあるが、遮音における性能までに配慮されることも重要。

ボイドスラブが誕生して61年。構造解析の進歩と共に各メーカーから様々な形状・種類のボイド型枠が生まれていますが、これからも長年の経験を生かしメーカーとは異なる視点のサービスをご提供していきたいと思います。


VOID SLAB

1方向中空スラブ2方向中空スラブ発泡ボイドスラブ

一方向ボイドスラブ 二方向ボイドスラブ 発泡系ボイドスラブ


*発泡ボイド(球体・角型・異型
マンション(集合住宅)での一番大きな問題は上階の音とも言われ、対策としてスラブの剛性を
高める、面密度を大きくする・質量をもたせる等の方法があり、9割はスラブ厚で決まると言わ
れています。


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