Vino (by YAMAHA)





街の流れに乗って、スイスイと走っていく・・・
買い物も通勤もこなし、ほとんどメンテもいらない

スクーターってこんなに働きものなのに
ピカピカなのは新車のときだけ
飽きたらさっさと次のに乗り換える・・・

こんな乗り方はかわいそうだから
オイルとタイヤの空気くらいはマメに見てきたつもりだよ

キズだらけになっちゃったし
あちこちサビてきたけれど

買ったときからずーっと満足してるよ

だから、もうしばらくつきあってくれよな







雨の日も、台風のときも、一緒に走ったなぁ
同じところばっかり、毎日毎日・・・

もう5年たったけど
こんなにどこも壊れないバイクは
オマエが初めてなんだ・・・

だから、
もうしばらくつきあってくれよな

CODE NAME A-5AU/3KJ
PRODUCE/YEAR YAMAHA 1999
ENGINE 2stroke 49cc
POWER 6.3hp/7,000rpm
MAX TORQUE 0.67kg-m/6,500rpm
Length/Width/Height 1,620 / 630 / 1.005 (mm)
DRY WEIGHT 65kg
FUEL / OIL CAPACITY 6.0 / 1.3 (L)
with me
from 1999'
Tire? Tyre?

 購入してからほぼ丸6年間、まったくトラブルフリーで走ってきたvinoだけど、さすがにタイヤの溝は厳しい状況になってきた

 この前も駐車場から道路に出て「グイ」とスロットルをひねった瞬間、リアがズルっと流れて死ぬかと思った
 それに最近は路面も冷えてるし、雨なんか降ってると初めて自転車にのったガキンチョのような運転になってしまう

 そこで遂にタイヤ交換を決意…したんだけど、ショップに頼むと結構な工賃だしタイヤ自体も割高になるので、ヤフオクで1本1,500円のタイヤを購入し、タイヤ交換に挑んだのだが…これが予想外にハードな作業だった…



本日の作業用の工具


マフラー、思いっきり目詰まりしてました

 タイヤ交換自体は前のカブで経験済みだったので、工具は揃ってるし、手順も頭に入ってる…はずだった

 とりあえずマフラーを外し、リアホイールを外…れない。蹴っ飛ばそうがハンマーでブン殴ろうがビクともしない。そのうちホイールを叩いてしまい、リムが見た目にもはっきりわかるほどに曲がってしまった…

 この時点で、軽い後悔の念に駆られながらも、気を取り直してシャフトにCR-Cを吹き付けておき、先にフロントにとりかかることに

 フロントはシャフトを抜くとカンタンに外れたので、さっそくタイヤをはがしにかかったのだが、ここが地獄の一丁目だった

(その後、リアも無事外れました)

 そもそも「ビードが落ちる」という状況がどんなものかも知らない
 自転車やカブならバルブのムシを抜いただけで”プシュ〜”っと勝手にタイヤが浮いてくるんだけど、コイツは見た目がほとんど変わらない


 よくわからないままレバーでとにかくコジる…が変化ナシ。そんなことを15分ほど繰り返してしると、「パン」と小さな音がして、タイヤがズルズルとリムから離れだした

 「コレかーーーー!」
 一気に全周&両側をレバーで「パンパン」させる。すると”ビードが完全に落ちた(と思われる)状態”になったんだけど…この堅いゴムの塊をどうやってホイールから外すんだろう?



レバーだけはちゃんとしたものを用意しましょう


”バランス取り”?何ですかそれは?

 結局、レバーをねじ込んで気合いで外すしかないだろうという結論になり、1本700円くらいのタイヤレバー(大)をねじ込み、グイを力を入れると…みるみるリムが変形していく…

 「ノォーーーゥッ!!」
 世界が終わりそうな衝撃を感じながらも、なんとか気を取り直し、ちょっと高い専用のタイヤレバーで再び作業に取りかかる

 格闘すること20分。「ブレーキドラムにかかったらヤバイから」という理由で避けていたCR-Cを、意を決して吹き付ける。タイヤの滑りがよくなったところで、レバーをカマすと…「ズルズル…スルッ」っとタイヤがホイールから外れてきた

 やっとタイヤの外れたホイールは、リムの内も外も無数のキズだらけになっていた…はたして、これで空気が漏れないのだろうか…ガクガクブルブル

 いよいよ新品タイヤを組み付ける。なんでも寒いとゴムが堅くなって入りにくいというので、ファンヒーターの真ん前50センチのところに1時間ばかし置いておいた

 今回購入したタイヤはダンロップのD306というヤツ。ヤフオクでは1,500円〜2,000円ほどで馬糞のようにたくさん売られている(バイク用品のショップではその倍くらいが相場。いったいどれだけ儲けてるんだ?)

 はめる前に入念にビード部分に専用のワックスを塗る。何しろ外すときとは違ってビードにキズが付いたらオシマイである。ワックスくらいはケチらないでおこう


 そして緊張の瞬間…「あれ?」
 あっさり入った。ほとんど力もいらなかった。あんまりカンタンなので、ついローテーションの向きを逆に付けてしまったよ。アーハハ



写真は出品者サマから拝借…


どこの家庭にも1本は…無いか

 回転方向を間違えたタイヤを慎重に外し、あらためて組み付ける
 なんとか入ったが、ここからが未知の世界…「」ビードを上げる」という作業が待っている

 普通に足踏みポンプでシコシコやってても永遠に”上がらない”というビード…オマエはいったい何なんだ?!

 とりあえず、どっかのバイク屋のサイトで見た要領でタイヤをタイダウンでキツく絞る。これにより内圧を上げやすくする…のか?

 次にこの日のために新調した「シガーソケット式コンプレッサー様(お値段980円)」で空気を送りながらタイヤをバンバン地面に叩きつける。すると…

 「パン…パン」
 何と、アッサリ”ビードが上がった”(らしい)

 スゲーぞ、980円のコンプレッサー!

 ムシをバルブに戻し、ふたたび空気を規定値まで入れる
 どうやら漏れていないようでひと安心。ついでにブレーキドラムを軽く掃除してシャフトを締める


 リアホイールを外すときに一緒に外したマフラーも元に戻して…と、コレが大変だった
 何しろ車体の真下に排気口があるわけで、当然ボルトもそこにある
 しかも、けっこう余裕のない位置にボルト穴があるので、ピッタリと合わせないと2本のボルトがはまらないのである

 車体を横倒しにして…と思ったら、マフラーが地面に接触して向きが変わってしまう。反対側に倒すとボルトが死角になる…


 10分以上格闘しててふと気づいた。マフラーの穴がU字になっていることに

 先にボルトをはめておいて、それからマフラーを滑り込ませるようになってた。てゆーか、外すときもボルトゆるめるだけでよかったのかよ!



ボルトの手前側がU字の切れ込み…


なかなかイカしたパターン

 さて、さっそくテストライド

 実は、ダンロップのタイヤを履くのは20年ぶりくらい。その昔FXに懐かしの”TT100”を履かせたことがあったんだけど、何というか…”ぐぃーーーーっ”という感じのコーナーリング感覚が好きになれず、以降は今にいたるまでBSか洋モノ(AVONとかMICHELLIN)で通してきた

 今回も本当はBSのが欲しかったけど、何しろ値段がアウトだったし、それに今のダンロップ、しかもスクーター用なら関係ないだろうと思いコレにしたんだけど…

 見事にあのダンロップの感覚だった。困ったなぁ…乗りこなせるかなぁ…  

 それにしても、タイヤってメーカーごとに個性があるんだなぁと実感する

 
原付のタイヤ1本からGPを語るってのもなんだけど、極限の世界で毎年のようにタイヤメーカーを変えて、しかも連続してタイトルを獲ったウェイン・レイニーはやっぱりスゴイよ!…なんてね



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