外人向け、しかも冬用で、おまけに戦闘服ともなると、いくらカタログのスペックを見てメジャーで手持ちの服と比べたってさっぱりサイズが見当つかない…
 さらにサイズの表示がインチだフィートだレギュラーだロングだと親切なんだか喧嘩売ってんだかややこしすぎる


 『エーイ、めんどくせぇ!だったらオレが人柱になってやろうじゃねーか!』というわけで、178センチ、73キロによる着倒しレポートです
(あ、N-1の時より5キロ増えてる!)




PROPPER APCU LEVEL7 JACKET
size L (BLACK) size M (ALPHA GREEN)

 コイツはデカイ。果てしなくデカい。インナーにパタゴニアのレトロを着たくらいじゃ腰から寒風がスースー吹き込んでくるくらいのデブ用だ。まー、試着せずに個人輸入したんだけど、サイズの参考にしたのが中○商店のサイト。そこにはコレのLサイズのところに『178cm』とキッパリ書いてあったんでポチっとやっちまった…
 結論としては、178cmはきっと胸囲のことだったんだろう。それに袖口の調節機能がないので、袖がだらしなく余る。あと縫製が結構雑でファスナーがやたらと噛む。

 ←で自爆したんで、同じサイト(U.S.Cavalry)で再度購入したのがこっちのMサイズ。色もサイズもバッチリ!だけど、もし国内で普通に売ってる値段で買ってたら…きっとLを最初に着た段階でAK47のガスガン持って中田に突撃してただろう。
 しかし…何なんだ、この価格差は?送料・税込みでも中田の半額以下、おまけに1週間でアメリカから届いた。
 中田以外で5万とかで売ってるショップは、きっとオーダー受けてから飛行機でアメリカに買いに行くんじゃねーか?

SNUGPAK "SASQUATCH"
size M (COYOTE)
size S (BLACK)
size jp S ?(OD)

 キッチリと"MADE IN UK"と表示されてはいるが、色が…これがコヨーテなのか、それとも別の色なのか…オクで購入した古いブツなので、正直素性はよくわからない。サイズは右の黒のSに比べると丈はやや長いが身幅は気持ち大きく、袖丈はあまり違わない気がする。デカイと言われているMだが、規格が昔と違うんだろうか?

 イギリスからの並行モノらしいこちらのSは、最初はファスナーのところに樹脂製の持ち手が付いていたけど、どうしても刺繍の短冊タイプが良かったので右のSからブン取って付けた。やっぱり黒のサスカッチにはオレンジのロゴ入り短冊が似合ってると思う。ただ、英国製の表示がないのは並行だからなのか?ちょっとガクブル。

 これねぇ…左と同じS表示なんだけど、明らかに小さい。一時期出てたジャパンモデルかとも思ったが、それにしては大きいような…。一応正規代理店のタグもあるんだけど…もしかしたら代理店がタグを付け間違えたんじゃねーか?だから叩き売りしてたんじゃねーのか?(あ、あんまり書くと出所がバレてしまう!)
 (※追記…どうやらJPモデルらしいです)
PATAGONIA and WILDTHINGS
M.A.R.S DAS PARKA (L)
ECWCS LEVEL7 JACKET (M-REG)

 これまたオク購入のアヤシいブツで、商品説明に使われていた画像のうち1枚はカタログ画像、でも1枚は普通の素人画像だったんだけど、届いたブツがそれと微妙に違う(具体的に言うと、ポケットの位置と縫い目の間隔)。
 気になったんでいろいろ調べたら、アメリカのどっかのヲタクが自分のブログに載せてた画像を色加工して背景削除したモノだった(どーだ、出品者よ!ここまでわかってるんだぜ!ははは!)
 まー、サイズ感なんかは普通に下のDASと同じ。MARSモデルに強いコダワリがなけりゃ高いだけの買い物かも。

 

 コレも楽天とかで売ってるのは高いよね…どれだけボッてるんだか。
 サイズ的にはMのレギュラーだけど、上のPROPPERのLと同じくらいデカイ。ただ、袖にベルクロテープが付いているので、多少身体に合わせることができる。
 あと、ワイルドシングスの他にもいくつかのメーカーが同じモノを作ってるけど、オクなんかじゃゴッチャにして適当な商品説明でワイルドシングスだEPICだと謳ってやがる。
 オクで落としても結構高いので、ワイルドシングス社のコレが欲しい人はご注意を。
DAS PARKA others
2001 size L (BKACK)
2004 size L (SPROUT)

2008 size M (BLACK)

 裏地が紺色の人気モデル…らしいが、ダスなんかはどのモデルも”レア”だ”幻”だとネット上じゃ名乗ってる。どんだけ工作員仕込んでるんだよ、パタ(笑)。
 品物自体は良くできてて、袖口のパイピングはやっぱりいいし、ポーラガード3Dのもっさり感も個人的には好きだ。
 もうコレは色にノックアウトされて買ったね。最高だよ、この色。黒だとまー知らない人から見たら99%ユニクロ扱いだもんね(残りの1%には「働く人の店」の作業着)。
 ただあんまり裏地の黄色が綺麗なんで、首周りが汚れそうで…出番はイマイチ少ない。

 インサレーションにクライマシールドを使ったこの年限りのダス。次の年からはプリマロフトになって、心なしかペラくなった気がする。
 何しろ自分は着るものは重いのが好きなんで、この年のモデルは気に入っている…けど、世間からはツギハギって言われるんだよなぁ。

Comparison !
PROPPER-M (top) vs PROPPER-L (bottom)

 無限に広がる大宇宙のようにデカいLに比べて、Mは不思議なほど常識的な大きさだ。果たしてアメリカにはこの中間というものに対する需要はないのだろうか?
 しっかしコレだけ大きさがあからさまに違うのに、楽天あたりのサイズ表だと身幅はSが69cmでMが74cmと5センチしか違わないことになってるが…どう見たって片側だけで5センチ違うだろ(w

 あとコレは前ポケットが上寄りに付いているんで、手を突っ込むと胸から下をさらに引っ張る形になるため、余計に丈が長くなったりする
 それとカタログなんかだと黒が締まっててなかなかいい色に見えるが、実際は結構オッサンくさい黒。反面アルファグリーンはグレーがかった絶妙な濃さで、パタのMARSシリーズよりも街では映えると思う

PROPPER-L (top) vs WILDTHINGS ECWCS G3L7-M/R (bottom)
 ご覧の通り果てしなくデカいプロパーLとほど同じような大きさのワイルドシングスだが、実際に着た感覚ではワイルドシングスの方がややフィット感が高い
 これはたぶん袖口が締められるという点と、ジャケット自体の重量の差だと思う
 というのも、良くも悪くも軽くできてるプロパーに対し、ワイルドシングスの方はジットリと重い。なので身体にくっ付いてる感が高いんだと思う
 あと肝心の保温性は厳寒地で使ったことがないのでなんだが、首周りがしっかりと覆われる(フードを使わなくても)分だけ、ワイルドシングスの方が寒さは感じなかった、かな(笑
SASQUATCH-M (top) vs WILDTHINGS ECWCS G3L7-M/R (bottom)
 「サスカッチのMを着てる」なんて言うと「どんだけ馬場なんだよ」などと言われるわけだが、実際はワイルドシングスのMよりもひとまわり小さい…ま、このサスカッチの素性もあやしいんだが…
 ただ言えることは、サスカッチは胴回りの作りが絶妙で、身体に程よくフィットするんで、保温性という部分では実に優れている
 一方、ワイルドシングスとプロパーは一番下のところは調節できるが、胴回りはどうしてもルーズになってしまう
 中にブ厚いミッドレイヤーを着込むつもりが無いなら、サスカッチをオススメしたい
SPECIAL DAS PARKA-L (top) vs WILDTHINGS ECWCS G3L7-M/R (bottom)
 コレは意外だったが、ダスのLとワイルドシングスが結構同じような大きさだったりする
 でも、不思議なことに着た感じだとダスの方がひとまわり小さい気がする
 コレはおそら袖丈、身幅、着丈はほぼ同じなのに、アームホールがダスの方がややタイトだからなんじゃないかと思う

 こうしてワイルドシングスのM/Rを基準に考えると、アメリカじゃ背丈よりも胸囲…というか、胴の太さを基準にジャケットを選ぶ、ということなんだろうと思う
 どのみち袖は長めにできてるんだし、日本人的には「迷ったら身幅で選べ」ということか?
 
SASQUATCH-S (top) vs SASQUATCH-M (bottom)
 上の方じゃ「たいして違いは感じない」と書いた両者だが、重ねてみると結構違った(自爆)
 コレは、サスカッチが結構立体裁断に近い造りなんで、適当に着てもフィットする、ということなんじゃないかと思う
 あと、大きさの割りに腕周りが細めにできているんで、インナーで調節すればMでもさほどデカさを感じないんじゃないかな?
 逆にプロパーやワイルドシングスのようにたっぷり着込むような着方をすると、Mでも腹回りが苦しくなると思う
SASQUATCH-jp S? (top) vs SASQUATCH-S (bottom)

 ここで例の”疑惑のSサイズ”と並行のSを比較してみよう
 何なんだ、この違い!(爆!)
 疑惑のSは、自分(178cm 73kg ウエスト82cmくらい)が着ると、袖丈はツンツルテンギリギリといったところで、車に乗ってハンドルなんか持つと腕時計が丸見えになるレベル
 身幅は今風のいわゆる”ジャスト”で、丈はローライズ気味のボトムのベルトが隠れるくらい(ちなみに自分は通常の日本人体系に比べるとやや脚が長い。ジーンズなんかはレングス84以上を履く)
 というわけで、やっぱコレはXSだろ!ビッグウィングさんよ!

(追記・・・自分で画像見て気がついたんだけど、胸のあたりの縫い目の間隔を見ると。どーもJPモデルっぽい。ってコトは日本人サイズのS?これが??)

PROPPER-M (top) vs SPECIAL DAS PARKA-L (bottom)

 じゃプロパーMとダスはどれくらい違うのか…と思ったら、やっぱりダスは結構デカいのがわかった
 そして何よりプロパーMのこの袖の短さ…とにかく袖が長いアメリカ製ジャケットの中で、これは貴重。実にありがたい
  余談だが、プロパーを叩き売ってるアメリカのU.S.Cavarlyのサイトでは、このmのアルファグリーンが"Special Order"になってた。コレを"Back Order"とカン違いして、入荷日をずーーっと待ってた(笑)
 結局、注文したのが2月末だったんで、あまり活躍することなく越冬となった

 
※special order というのは、どうやら「メーカー取り寄せ」ということらしい

DAS PARKA(2001)-L (top) vs DAS PARKA(2004)-L (bottom)
 写真はないけど、2004のスプラウトLはMARS Lとほとんど同じサイジングだった(自分の持ってるモデルのMARSが発売されたのは2006頃だったが、パターンは2004モデルと同じなので当たり前か)
 で、2001と比べてみたわけだが、 気持ち袖丈なんかが2004の方が長いか…という感じ
 これは袖口がパイピングからポリのギャザーになったことでその分長いのでは、と思う
 ほかは基本的には同じハズなんだが、ロフトのフワフワ感は2001の方が高い気がするのと、裏地がソフトな気がする(”気がする”連呼で申し訳ない)
DAS PARKA(2008)-M (top) vs DAS PARKA(2004)-L (bottom)

 ダスもMになると妙に普通のサイズになる…というか、年式で結構サイズ感が違うように思う
  特に2006あたりからこの2008までのツギハギモデルは、外から見ても中綿がパンパンに入ってる、というのがわかるくらいふっくらしてるので、スペックの数字ほど実際の着心地は大きさ感じない
 なので、2004のLなんかに慣れてしまっている自分には、この年代のMは本来はちょうどいいサイズなんだろうけど、「何か…袖短くね?」なんて感じてしまう
 ダスもこのあたりはミリタリースペックどおり、インナーを着込んだ状態でのサイズ表示、ということなんだろうか?

Bottmline ?

" PROPPER(L) ≧ WILDTHINGS(M/R) ≧ 2004 MARS DAS(L) > SASQUATCH(M) "

 ということで、一応の結論が出たわけだが、何しろアメリカ向け…もちろん個体差もあろうし、年代によるスペック変更やラベルの付け間違いだってあるだろう(苦笑)

 ただ確実に言えるのは、「日本のパタ直営店とか楽天とかにあるサープラスショップの価格設定はどうかしてるぜ!」ってことかな(笑)
まぁ、クレジットカード持ってて、普通に通販とかしたことある人なら、悪いことは言わないから個人輸入してみるべきだ。上で書いたUS Cavarlyなんざ「荷物のトラッキングナンバー教えてくれ」ってメールしたら5分後に返信されてくるし、在庫がありゃ荷物は1週間で届く(発送から1週間じゃなく、注文から1週間だ!)。
それにリスクに関して言えば、言葉の壁なんかよりヤフオクの方が100倍ヤバいと思う

 なーんて思ってたら先日カード会社から電話があった
 「taroさん、今日の朝アメリカで80円くらいの買い物しましたか?」だって!オゥ、ノーーーゥッ!! 


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