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Top Pageおはなし>さいしょに−仏教って?
仏教の歴史
仏教は、今から約2500年程も前にお釈迦様によって唱えられた教えから始まったものです。お釈迦様は、この世界が苦しみだらけであることに気づき、修行の生活に入りました。6年もの修行の後、真理をお悟りになりました。この世界はいったいどうなっているのか、この世の苦しみはどうしてあるのか、苦しみから脱するためにはどうしたらいいか、などがすべてはっきりとなったのです。その後、お釈迦様は80歳で亡くなるまでその悟りの教えを広めました。
お釈迦様の教えは、この世の道理を知り、生きていく人々の心の苦しみや不安を除いて安らぎをもたらすものでありました。その教えは弟子たちに語り継がれ、研究を重ねられるうちに、枝分かれしながら発展してきました。もっとも大きく別れたのは上座部仏教大乗仏教といわれる二つの流れです。上座仏教はスリランカを経て東南アジアに広まりました。大乗仏教は中国を経由して東アジアに広まりました。このような経緯で日本には大乗仏教が伝わりました。
仏教って?
仏教というとどんなことをイメージするでしょうか。「死者や霊の供養」や「祈祷・祈願」のために、「仏像を拝む」「お経をあげる」「お寺やお墓にお参り」などをすることをイメージされるのではないかと思います。そのような目的や行動も確かに仏教として行われることではございますが、仏教の本質は、先ほど申しましたような、お釈迦様のお悟りの中にこそみることができます。
そのお悟りとは、今、ここに生きている私たちが感じる苦しみ、不安の根本を正しく捉え、取り除いて迷いのない日々を送ることです。それは、死者や霊などの特別な対象に向けてだけのものでもなく、盆正月のような特別な日のためだけのものでもありません。それは、日々の私たちの生活、行いに向けてあるものなのです。
不景気が続く今日、「心の時代」だとか「癒しブーム」だとかいわれております。そのような時代の現代こそ、2500年もの歳月を超えて息づいている仏教の出番だと思います。仏教が、知らず知らずのうちに心の癒しを求める私たちを、安らかな境地に導いてくれることと思います。
上座部仏教
厳しい戒律をまもったり、出家したりすることを重視する仏教。南方へ広まったところから南伝仏教ともいう。


大乗仏教
自分で修行して悟る事を目的とした出家主義の仏教に対し、自分だけの悟りではなく、広く大衆の救済を目的とした思想。「大乗」とは、大きな乗り物のことで、皆が乗れる大きな乗り物で心安らかな境地を目指そうという意味が込められている。なお、上座部仏教のことを小乗仏教と呼ぶのは、大乗仏教側からの蔑視を込めた呼び方であり、好ましくない。




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