白檀(びゃくだん)とは
■白檀(びゃくだん)
インド東部を原産地とする紀元前5世紀頃から栽培されてきたといわれる香木です。
「栴檀は双葉より香ばし」とのことわざは日本の栴檀ではなく白檀を云います。
近年はインド政府による伐採制限と輸出規制により世界的な品不足で激減をし、日本にはおもに彫刻美術品などの加工品や香料など粉末にされたもの以外輸出がされないため、大変希少となっています。
この白檀は規制がかかるまえに現地にて購入されたものであり、その証として番号印が刻まれています。
■香木の歴史
6世紀前半 仏教とともに朝鮮半島百済経由で日本に伝えられたとされる香木は次の3つです。
▽伽羅(きゃら) aloes-wood
産地はベトナム 摂取量は極めて少量とされています。
日本には15世紀半ばにもたらされました。
「金の何倍もの値段が」
04年 金1g 1300円のとき [伽羅]1g 1万円以上
現在 金1g 4500円 [伽羅]1g 3万円以上
▽沈香(じんこう) eagle-wood
産地は東南アジア(インドネシア、ベトナムなど) 沈香の最高級品が伽羅との説も
▽白檀(びゃくだん) sandal-wood
白檀は世界各地それぞれの産地において香りなどが異なる。
また近代文明のなかで忘れかけていた「豊かさ」や「癒し」「美と健康」「崇高」「威厳」が備わる
■白檀の世界には
白檀の部位において、香木の外側の白い部分から木の中央「赤い部分」に従ってその香りは強く、品質は最も高くなります。
白檀の産地のなかで最も香りがよいとされている白檀は「老山白檀」と云われます。
その老山白檀のなかにおいてさらに最も最高級な白檀が存在します。
それは壇香の一種で木肌の色は赤身を帯びており根本の赤みが強い芯材を指し、別名「赤栴檀(しゃくせんだん)」とされています。