TV Watching (テレビ観戦、時々サーキットにて・・・)

motoGP 2006'
  Round-17

バレンシアGP (バレンシア)

 
 それにしても凄かったのは、『何が何でもニッキーをサポートするぞ!』というペドロサの気迫あふれる走りだ

 ニッキーを(たぶん)行かせてからは、後ろから迫ってくるメランドリやエリアス、それにストーナーのホンダ勢を『テメー、このオレが我慢して押さえてるのに、前に行きてーだとぉ?ふざけんじゃねー!!!』という叫びが聞こえてきそうな走りだった(スペイン語全然わからないけど)

 でもって、ケニーはロッシの後ろで『おいおい、後ろが来てるんだけど…早く行ってくれよ…』って言わんばかりのオタオタぶりで、なんかロッシがコケるまではタイトル争ってる2人以外は全員、ロッシとニッキーに気を遣ってたような感じだった

 ま、コレもプロスポーツで頂点を極める人物にしては、両者とも他に類を見ない”イイ人”なんだから、だと思う
 そしてそんなふうに周りが思いやってくれたりするところが、2輪のレースの”味”のようにも思う


これさぁ…どう見てもキャメルカラーだろ
(「祝!チャンピオン誕生」のスモークです)
Winner Troy Bayliss

D

2nd Loris Capirossi

D

3rd Nicky Hayden H
PP Valentino Rossi Y
Fastest Lap Loris Capirossi D


 さて、久しぶりにもつれたシーズンが終わったところで、今度はまたまた激動のストーブGPの気配だ 

 成長株ストーナーがドカへ、ホンダをリストラ寸前だった玉田がヤマハ(TECH3)へ、他にもジベルノーやチェカも動きそう…
 そして中野真矢。ついに”最強”ホンダのマシンを手にすることになったようだけど…


 なーんか、原田がSP忠男→ヤマハのエース→新興アプリリア→悲願のホンダという流れでコケちゃった流れとイメージがダブるんだよなぁ… 

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motoGP 2006'
  Round-16

ポルトガルGP (エストリル)


ニッキーのケガしない飛び方…すっげー巧かった

 チーム単位で並んでいた今回のスターティンググリッドを見て、「まるでF1みたいだなぁ…」なんて思っていたら、結果まで一時のF1のようにチームメイト同志でクラッシュとは…
 でも、ペドロサは『抜くつもりはなかった』と一応コメントしてるらしいから、ちゃんと非を認めてるみたいだけど…ありゃ抜く気マンマンにしか見えなかったなぁ

 さらにF1との類似点がもうひとつ。それは”チームオーダーの重要性”ということ
 近年ではアカラサマな順位の入れ替えはなかなかお目にかかれないが、今回のコーリンは見事なNo,2の働きだった
 その反面、譲らないダニを押しのけて抜いていったニッキーと、そのニッキーを撃墜してしまったダニ…

 伝統的にホンダはオーダーを嫌ってるけど、今回ばかり(というか、終盤戦にさしかかる前に)は『しっかり言っておくべきだった…』と思っているだろう
 

 でも、今回のレースでは勝ったロッシより、散ったニッキーの方が何倍もカッコ良かった
 逃げていくロッシを追うキレた走りも、コケた後の感情の爆発も、そして次のレースに向けたコメントまでもが、ニッキーの”王者の資格”を感じさせるに十分なカッコ良さだ


 ポイント差はわずか8。それこそ、チームプレーで逆転可能な数字である
 もう一波乱必至の最終戦…あー、スペインまで見に行きてぇーーーー!!
   

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Winner Toni Elias H
2nd Valentino Rossi Y
3rd Kenny Roberts JR KR
PP Valentino Rossi Y
Fastest Lap Kenny Roberts JR KR
F-1 2006'
  Round-17

日本GP (鈴鹿)

 
 やってくれるなぁ、アロンソ…

 もう、ラスト10周くらいなんか、サーキット中…正確には数少ないアロンソファンと、ルノーに何らかにしがらみのあるJTやらドコモの幹部社員の合計150人くらい以外の全員が『ルノー火を噴け!』とか『アロンソ、飛べ!』って念じているのがヒシヒシと感じられるくらい、怨念うずまく鈴鹿サーキットだった

 こうして考えてみると、鈴鹿での20年のF1の歴史って、全部こんな感じだったような気がする
 誰もが『ホンダ圧勝』を信じていた87年のフェラーリの優勝、セナの感動の大逆転!…かと思われた後の失格騒動の89年、その翌年の序盤の大量リタイヤや、その後のあまらさまに”譲った”勝利、近年では琢磨のなんとも言いようのない”日本人最高位”…

 こうして振り返って見ると、驚くほど”期待ハズレ”に満ちた20年だったのか…なんて思ったりする


左のカメラマン、つまみ出される寸前です…
(from 中日スポーツ)
Winner F.Alonso Renault
2nd F.Massa Ferrari
3rd J.C.Fisichella Renault
PP F.Massa Ferrari
Fastest Lap F.Alonso Renault


 それに、鈴鹿サーキットの運営方針にも”?”は多い 

 このF1の客だけにはバツグンにサービスがいいのに、バイクレースのファンには酷く冷酷(に思える)な扱いをすることがある
 さらに
2輪の選手やチームがどれだけ口を酸っぱくして言っても”馬耳東風”のくせに、FIAがボソッっと言っただけで突貫で行われるコース改修、そしてグリッド位置変更…
 そんなふうにケナゲにつくしてきたのに、”天下のトヨタ”にアッサリと持っていかれてしまったF1…

 でもまぁ、いろいろあったけど、今年が鈴鹿の(一応の)”ラストラン”かと思うと、やっぱりちょっと悲しい…


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motoGP 2006'
  Round-15

日本GP (ツインリング もてぎ)


ドコ指さしてんだ?ドコ見てんだ?おい!

 今になって思うのは、『もし、カピ、マルコメ、セテ、それにダニが全員途中でケガしなかったら、タイトルの行方は一体どうなったんだろうか?』ということ…

 ま、それ以前にロッシもケガしてた時期があったわけで、結果は例年と同じ”ロッシ独走”だったかもしれないけど

 とまぁ、シーズンも終盤になってメーカー、ライダーの実力、それにポイント差が拮抗してきているのに、すでに800ccレギュレーションのバイクのテストが盛んに行なわれているらしい

 いつも思うんだけど、motogp元年を思い出すまでもなく、完全リニューアルのバイクだったら、資金的に余裕のあるメーカー…ハッキリ言ってしまえばホンダが絶対有利だと思う
 

 
 この5〜6年間で、ドカがヤマハがカワサキが必死になって追いかけ、 やっと手が届くところまで追いつめた巨人ホンダ…
 なのに、開発競争はまるで赤旗中断、タイム差無効の再スタートのように振り出しに…

 ま、開発コストの軽減も今回のレギュ変の一理かもしれないけれど、一時に比べて寂しくなってしまった最高峰クラスのグリッド、それに空席の目立つもてぎのスタンドを見ていると、排気量を小さくすりゃいいってもんじゃないような気もするんだけどなぁ…

 
 
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Winner Loris Capirossi D
2nd Valentino Rossi Y
3rd Marco Melandori H
PP Loris Capirossi D
Fastest Lap Valentino Rossi Y
motoGP 2006'
  Round-14

オーストラリアGP (フィリップ・アイランド)

 
 いやー緊張したネー…スリック履いての雨のレース…じゃなくて、ガードナーとドゥーハンが2人とも来てたコト
 ま、ガードナーはグリッド、ドゥーハンはピットレーンにいたみたいだから、やっぱり言葉とか交わしてないんだろうなぁ…こんなときバリー・シーンでもいたら仲を取り持ってくれたかもしれないけど…

 さて、タイトル争い…今回のレースを見るまでは、ロッシが全部勝つ可能性と、ニッキーが2位を3回以上獲得する可能性を単純に比較して、『7:3でロッシ有利かな』などと思っていたけど、こういう不確定要素=天候の存在を見せつけられると、残り3戦で21ポイントってのは、やっぱり大きいとあらためて思う

 ましてや次が天候不順の秋の日本・もてぎ…相性やら何やら、とにかくロッシ+ミシュランには厳しい要素がテンコ盛りである  


今ってマシン替えてもいいんだ!
Winner Marco Melandori H
2nd Chris Vermeulen S
3rd Valentino Rossi Y
PP Nicky Hayden H
Fastest Lap Valentino Rossi Y

 
 そこで、今回はいっちょうモテギの予想でも
してみようかと思う

 予選は例によって中野が残り5分のところでトップタイムをたたき出す。そしてロッシやらニッキーがアタックに入ろうとしたところで…雨。中野が遂にポール獲得!

 レースは気合い十分のロッシと好調BS+ドカのカピ、さらにマルコメ、中野も食らいつく(金縛りニッキーは後続グループ)。終盤、中野がスパートをかけるとカピは遅れマルコメはオーバーラン。最終ラップ、ニッキーの順位を確認したロッシがスロットルを緩めて中野感動の初勝利!

 ま、20数年カワサキに乗ってるもんで…金曜日までは夢を見させてください…


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motoGP 2006'
  Round-13

マレーシマGP (セパン)


ダニ!お前、漢だ!

 凄いレースだった。好バトルが続くここ数シーズンの中でも、理屈抜きに”凄い”と思えるロッシとカピロッシのドッグファイトだった

 でも、一番感動したのは3位のペドロサの走りだ
 練習走行で脚に重傷を負い。マシンの乗り降りも一人ではできないコンディションでありながら、この厳しいセパンのコースで最後までトップの2人に食らいつこうとした気迫…
 そんな姿を見せられては、特に問題を抱えているワケでもないチームの”エース”、ニッキー・ヘイデンもさすがに『今回は言い訳できない』とコメントするしかなかったのだろう…

 と、ペドロサの走りと気迫は光る反面、ちょっと気になるのがホンダ勢…というか、RC211Vのコトである

 ハッキリ言ってしまうと、『211Vって、本当に”速い”バイクなのか?』ということだ

 
 シーズン序盤、ペドロサがその速さ見せつけたとき、少なくとも自分は『211Vのおかげ』だと思った
 かつて211Vさえあれば『宇川誰でも勝てる』と言わしめた怪物マシンの印象が強かったからだ

 ところが、シーズンが進むにつれて見方が変わった
 今やロッシがノートラブルである限り、ペドロサが渾身の力で走るか、ニッキーが爆発するか、あるいはマルコメがたまに確変するかしない限り、ホンダ勢はトップ争いに絡むことができなくなっている

 逆にケニーjrが211Vのエンジンで復活するのを見たりすると、もう何をか言わんやである

 こうなってくると、これまでさんざんコキおろしてきた玉田の成績が、211Vのメルクマールなのかも…と思えてきた…
 

 
 
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Winner Valentino Rossi Y
2nd Loris Capirossi D
3rd Dani Pedrosa H
PP Valentino Rossi Y
Fastest Lap Loris Capirossi D
motoGP 2006'
  Round-12

チェコGP (ブルノ)

 
 
まー、コレは日本だけのコトなのかもしれないけど、カピロッシには悪役のイメージがつきまとう
 言うまでもなく、あの”原田撃墜事件”がその発端なワケであるが、もうひとつ重要な要素があると思う。それは…

 『カピロッシって、ダーティー・ハリーに出てくる”サソリ座の男”(ちょっとキモい連続殺人犯)にそっくりじゃねーか!』というものである (周りでは誰も同意してくれないので、ここで書いてみただけです。スミマセン…)

 そのカピロッシが、またまた突然の快走で勝利をかっさらってしまった
 それもポールのロッシが転んだわけでもマシンが壊れたわけでもないのに、である
 


ヒールキャラは過去のモノ
Winner Loris Capirossi D
2nd Valentino Rossi Y
3rd Dani Pedrosa H
PP Valentino Rossi Y
Fastest Lap Loris Capirossi D

 
 
で、この人が勝つとまた何とも表彰式がイイ雰囲気になる

 その理由を考えてみると、いくら勝利を重ねても、ポテンシャルの高いマシンに乗っても、この人を”チャンピオン候補”とは誰も思ってないという不思議な状況がある
 そんな周囲の考えを知ってか知らずか、カピ自身も1レース1レースを楽しむことに目標を置いてる気がする

 そして気がつけばグランプリきってのナイスガイで、おまけに奥さんもものすごい美人
 もう誰も彼を”悪役”だなんて思っていないのである

 カピロッシ、いい人生送ってるなぁ…


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motoGP 2006'
  Round-11

USGP (ラグナセカ)


実力です。間違いありません

 そんなにこのラグナセカって特殊なサーキットなのか?

 去年も今年もニッキーやコーリンがオーバーテイクするたびに、実況・解説口をそろえて”スペシャルライン”だの”コースを知り尽くしてる”だのと理由をつけて、そのライダーの速さを評価しようとしない

 どんなサーキットだろうと、街のカーブだろうと、峠のコーナーだろうと、そりゃ知らないより知ってる方が有利だとは思うが、フリー、予選、決勝と走り続け、さらにほかのライダーの走りを充分見られるグランプリでは、そのアドバンテージもせいぜい最初の1〜2セッションだと思う
 ましてや『今のところで縁石を使うのがスペシャルラインですね!』なんてテレビで見てもわかるようなラインのドコが”スペシャル”なんだ?!

 いい加減、ニッキーの走りをほめてやりゃいいじゃんか…

 
 で、ニッキーが素晴らしい走りを見せたレースで、ロッシはまたまたマシントラブル…コーリンもズルズルと下がっていったりで、いよいよヤマハの限界が見えてしまったような…

 そもそもmotogpマシン開発当初、『900ccで充分。それ以上パワーがあってもムダ』みたいなコトを言って作っては見たが、211Vの圧倒的パワーの前に泥縄で設計し直したM1…
 ロッシの超人的走りで成績こそ残っているが、それ以外のライダーの結果に目をつぶってきたツケがまわってきたんじゃないだろうか?

 「せめて壊れなきゃロッシがなんとかしてくれる…」
 ファンだけならとにかく、今やヤマハ自身がそう思ってるような気がしてならない
 
 
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Winner Nicky Hayden H
2nd Dani Pedrosa H
3rd Marco Melandori H
PP Chris Vermeulen S
Fastest Lap Dani Pedrosa H
motoGP 2006'
  Round-10

ドイツGP (ザクセンリング)

 いったい玉田に何が起きたのか?ここまで急に速くなると、何か『ヤバい薬でも打ったんじゃないのか?』などとあらぬコトまで心配してしまうわけだが、ロバーツの転倒に巻き込まれるというオチだったとは…

 ところで、こういう忙しいコースというのはどうにも好きになれない
 今回のように終始集団でバトルがあり、最後までもつれるという、一見すると面白いレースを演出しているように見えるんだけど、結局”速いヤツとそうでないヤツの差が出にくい”だけなんじゃないだろうか?

 極端な話、混戦にしたかったらアメリカの4輪レースのようにセーフティーカーを乱発すればいいだけのコトである

 近年増える傾向にある(このザクセンのように)ツイスティで高速セクションの少ないサーキットというのは、そういうアメリカ的なショーアップと”根っこ”は同じなんじゃないかと感じてしまう…


玉田、確変!?
Winner Valentino Rossi Y
2nd Marco Melandori H
3rd Nicky Hayden H
PP Dani Pedrosa H
Fastest Lap Dani Pedrosa H

 同じようなコトを、今から20年前に言ったライダーがいた

 『こんな”ミッキーマウス・サーキット”(”子供だまし”とでも訳すのだろうか?)なんて大キライだ。高速セクションこそ、ライダーのウデの見せ所なのに…』
 皮肉にも”アメリカ”人、エディ・ローソンが当時”ヨーロッパ”で増え始めた中低速ショートサーキットについて言ったセリフだ

 こうしたコース改修の際に謳われる”安全性”でさえハッキリとした効果が認められないことは、今も後を絶たない重大事故の数が物語っている

 200馬力を超えるマシンには、それにふさわしいライダーとコースが必要なんじゃないだろうか?


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motoGP 2006'
  Round-9

英国GP (ドニントン・パーク)


おい、そこの半裸男!無視するな!

 リザルト的には『やっぱりホンダか…』というように見えるけど、このところホントに日本の4メーカ+ドカ+KRが絡んだ好バトルをいたるところで目にすることができる

 思えばこの10数年…正確にはドゥーハンが勝ち続けるようになった頃からは、常に”常勝ホンダ”というキーワードがあり、それをロッシが受け継いだあたりまでの期間は、自分も『そりゃ速いだろ、ホンダだし…』くらいに冷めた視線でGPを見ていた気がする

 ところが、そのロッシがヤマハに移籍したことで、
俄然レース本来の魅力である”バトル”が復活した

 そのことが、ロッシの速さがホンダのマシンのデキの良さのおかげではなかったことを知らしめ、ひいてはヤマハとスズキ、それにドカやカワサキ陣営に『なんだ、速いヤツが乗れば勝てるジャン!』と気づかせ、開発が加速したのでは?とさえ思っている

 
 でも、ペドロサがアッサリ勝っちゃったりするのを見ると、『なーんだ、やっぱり211Vって速ぇーんだ』などと思ってしまう

 じゃ…その211Vに乗ってるのに、てんでダメな玉田はどうなんだ?ってコトになるのだが…

 ま、8耐に来るっていうから、そこまで結論は待ってみよう。もし8耐でダメなら…来年乗るバイクがないコトは本人もわかっているだろう
 真夏の鈴鹿で、タマやんの一世一代の走りが見られるかも…いや、見せてくれよ!頼むぞ!!
 
 

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Winner Dani Pedrosa H
2nd Valentino Rossi Y
3rd Marco Melandori H
PP Dani Pedrosa H
Fastest Lap Dani Pedrosa H
motoGP 2006'
  Round-8

オランダGP / ダッチTT (アッセン)

 この数年、GPを見てどうにもひっかかるコトがあった

 それは、”接触・転倒も辞さない”という走りが、バトルの中での”結果”として起きるのではなく、勝つための”方法”として使われているんじゃないか?ということ…

 特に125や250では、集団でのトップ争いが終盤まで続いた場合、かなりの頻度で接触・転倒でカタがついている印象がある
 ま、あくまで印象であってキッチリ統計を取ったワケではないのだが、そうした走りで成績を残したライダーが、大挙してmotogpにステップアップしたらどうなるんだろう…と思ってしまう


 さて、今回のニッキーとコーリンの最終ラップは”結果論”だったのか、それとも”方法論”だったのか?

 初めは『あー、それはないだろ。コーリン!』と思った
 シケイン進入時、完全にニッキーを押し出しに行って、そのままラインを乱したと思ったからだ


勝てず、ロッシのサポートもできず…
コーリンは何を思う…
Winner Nicky Hayden H
2nd Shinya Nakano K
3rd Dani Pedrosa H
PP John Hopkins S
Fastest Lap Nicky Hayden H

 でも、その後、傷ついたマシンでヨロヨロとチェッカーを受け、そして拳を振り上げフロントカウルのスクリーンを叩き割ったのを見たとき、すぐに考えを改めた…コーリンのミスだったのか、と

 AMAでも、スーパーバイクでも、大きなタイトルは獲れなかった彼は、スーパーバイクで何度も走った経験のあるこのアッセンでだけは、”レーシングエリート”ニッキーに負けたくない…そんな過剰な思いがダートで200馬力のマシンを横向きにしてしまったんじゃないだろうか?


 レース後、ヤマハからコーリンの8耐参戦が正式に発表された
 ここで勝てば、最多優勝回数という大きな記録が彼のものとなる…
(宇川のコトを忘れてました…失礼!)


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motoGP 2006'
  Round-7

カタルニアGP (カタルニア)


ちなみにレース中です

 久しぶりに見たなぁ…バイクの前転
 いつかのドニントンだったかのシュワンツもスゴいと思ったけど、今回は集団クラッシュになっちゃったからなぁ…

 そういう荒れたレースをキッチリ支配できるのが、王者の王者たる所以
 ロッシは完璧なレース運びでムジェロに続いて連勝。このまま引退まで負けないんじゃないか?とさえ思える圧巻の走りだった

 もう一人の”王者”の走りも素晴らしかった

 ロッシ以外のただ一人の現役最高峰タイトル経験者であるケニーは、昨年までの不振が自らの衰えではなく、「マシンや、タイヤ、それにチームのせいだったんだよ!」と大声で言いたい気分だっただろう

 そのケニー、走りよりも”王者”らしかったのがレース後のインタビューだった



 「シーズン前、今年はソファに腰掛けてレースをテレビで見るつもりだった…」と、聞いてる側にはシャレにならないアメリカン・ジョークでツカミをかまし、さらに「今日は父の日だろう?オヤジのチームで表彰台を獲得できていいプレゼントができたよ」とホロリとさせる…

 まるでレース中から考えていたんじゃないか?と思えるようなコメントをサラリと言ってのけるこの”ダサカッコ良さ”…

 とびっきり強い”ダークホース”は、今シーズンのGPをもっともっと面白くするだろう  

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Winner Valentino Rossi Y
2nd Nicky Hayden H
3rd Kenny Roberts Jr, KR
PP Valentino Rossi Y
Fastest Lap Nicky Hayden H
motoGP 2006'
  Round-6

イタリタGP (ムジェロ)

 あらためて、今シーズンは面白いと思った

 それぞれのライダー、マシン、タイヤが見事なまでの戦力の拮抗を見せていて、毎レースいろんなところでバトルを見ることができる
 何てったってKRのマシンが本家の211Vやスズキ、ヤマハのワークスより前を走ってたり、中野が毎回ポール争いに絡んだり…

 ま、そういう混戦をこれまで”演出”してきたのは、言うまでもなくロッシにつきまとう不運だったワケだが…(テレビ
解説のノリックはポイント差に対して”ロッシにはハンデがあった方が見る方には面白い”と言っていたけど、実際は『マシンモナー』と思っていたことだろう)

 とりあえず、これでロッシは完全復活。これからは王者が若造にはお仕置きを、ベテランには引導を渡すようなキビシイ走りを見せる『ロッシ劇場 第2幕』がはじまるだろう


おい、マモラ!後ろに乗ってるのは70億円だぞ!
Winner Valentino Rossi Y
2nd Loris Capirossi D
3rd Nicky Hayden H
PP Sete Gibernau D
Fastest Lap Loris Capirossi D

 そんな沸騰するムジェロで、今回も玉田、中野の日本勢は見せ場ナシであった
 それぞれトラブルはあるだろうが、じゃ他の上位を走ってるライダーがすべて順風満帆なのか?といえば、それは違うだろう
 少なくともロッシに起きた悲劇に比べれば、彼らの抱える問題がそれほど大きいとは思えない(比較しちゃイケナイのか?)  

 彼らとは違ったフィールドで世界と戦っていた前田淳の遺志…『メインポールに日の丸を…』を胸に刻んで、プライドを賭けた走りをみせてくれ!

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 * 謹んで前田淳選手のご冥福をお祈りします

motoGP 2006'
  Round-5

フランスGP (ル・マン)


こんなロッシは見たことない…

 この数戦…特に前回の中国GPの時に思ったことがある
 それは、今のロッシの状況が何年か前の4輪のF−1に似てるなぁ、ということ…

 『縁起でもないコトを言うな!』というお叱りを覚悟で言えば、セナが亡くなった94年のF−1…そう、セナがロッシで、シューマッハーがペドロサだ

 あらゆる記録を塗り替えてきた”天才”が、思うようにならないマシンで格闘しているとき、一気に頭角を現した”レーシング・エリート”の存在…
 
次々と襲いかかるトラブル、開いていくチャンピオンシップポイント…

 このフランスGP終了後、motoGPの公式サイトのオンラインアンケートのお題が 『ロッシはまだチャンピオン候補だと思いますか?』 となったことが示すとおり、手が届かないところに行ってしまいそうなタイトルを追いかけて、ロッシが”神のもと”に行ってしまわなければ良いが…

 ただ、今回もロッシのトラブルはクラッシュには結びつかなかったし、ポイントランキングでトップにいたニッキー・ヘイデンも表彰台を逃している

 ロッシにはまだまだ”ツキ”が残っている
 このレースのファステストラップを記録したように、抜群の速さも健在だ

 公式サイトのアンケート…”YES”が正しいということを、誰よりも良く分かっているのは、その”神を越えるような”走りを一番近くで見ていたペドロサ自身に違いない

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Winner Marco Melandori H
2nd Loris Capirossi D
3rd Dani Pedorosa H
PP Dani Pedorosa H
Fastest Lap Valentino Rossi Y
motoGP 2006'
  Round-4

中国GP (上海)

 「ロッシ、無念のピットイン!」

 そのとき、テレビ中継じゃ「あー、リタイヤだ」みたいなコトを言ってたけど、少なくともマシンを止めるまではロッシは全然あきらめてなかった

 その証拠に、スピードトラップのライン手前で思いっきりブレーキングして、ペナルティを食らわないようにしてたし、マシンに跨ったままタイヤ交換(足回り調整?*注)を訴えてた

 結局、トラブルは解消しなかったようで、結果的にはレースをやめてしまったけど、そのときのロッシの心境がすごく気になった
 

(*注)
←motogp公式サイトによると、原因は実はフロントタイヤのコレだったらしい


脳裏に浮かぶのは、あの2文字か…
Winner Dani Pedorosa H
2nd Nicky Hayden H
3rd Colin Edwards Y
PP Dani Pedorosar H
Fastest Lap Dani Pedorosa H
 確かにシリーズチャンピオンというものに執着を見せてはいるものの、彼は本質的に『2位でヨシ』とは考えず、”勝利”を目指して走るタイプだと思う

 その彼が、決まらないマシンで、後方からの追い上げもままならない時点で、ピットインしてまでも”ポイント”のために走ろうとする…

 こうした微妙なモチベーションの変化が、今後の彼にどんな影響を与えるんだろう…

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motoGP 2006'
  Round-3

トルコGP (イスタンブール)


キャメルカラーはどこ?…

 例によって”タラレバ”で恐縮だけど、もしかしたら…もしかしたら、開幕戦で『2位で上等』なんて思わず、たとえ結果はトップでチェッカーを受けられなくても、最後まで勝ちに行っていたら、今回のペドロサの転倒はなかったんじゃないかと思う

 地元の利をあらゆる面で最大に行かせるハズだったヘレスでカピロッシを黙って見送った彼が、今回何故”焦る”ような状況にあったのか?

 たぶんケーシー・ストーナーの速さをその目で確かめてしまったからなんじゃないだろうか?   

 少なくともコンバート組の中では、自分が”ナンバー・ワン”のはずだった。いや、ロッシ以外には正直『100%の走りをすれば、たぶん負けない』くらいに思っていたことだろう

 ところが、前戦を沸かせたストーナーは、今回もトップ争いに終始絡んできた
 開幕戦で力を見せつけてやったハズの相手に、2回続けて”してやられる”ことなど、ペドロサのプライドが許さなかったのだろう

 結果、彼は明らかなミスで転倒し、ストーナーもメランドリに”厳しさ”を見せられるコトとなった

 でもこの2人がもっと良いカタチで絡むようになれば…
 15年ほど前の、狂おしいほどに激しく、そして面白かったGPをもう一度味わえるのでは、と期待してしまう


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Winner Marco Melandori H
2nd Casey Stoner H
3rd Nicky Hayden H
PP Chris Vermeulen S
Fastest Lap Toni Elias H
motoGP 2006'
  Round-2

カタールGP (ロサイル)

 やるなぁ、ケーシー・ストーナー

 ”ケーシー”と聞くと、日本人の7割くらいは「高峰?」と思うんだろうけど、これからは少なくとも2輪レースファンは”ストーナー”というように脳内でシナプスを繋げることだろう

 レースではジリ貧の感は否めなかったが、予選でタイムを出したときの走りはそりゃすごかった
 タイヤと言わずサスペンションと言わず、とにかくマシンが暴れているのだが、それでも勢いよくアクセルを開け続けて走り抜けていく
 しかも”1発出し”じゃなく、最後のアタックでもポールタイムとほぼ同じタイムで走ってた   

 お世辞にもいい体制とは言えない(ゴメンね、ルーチョ)中で、これだけ光る走りを見せてくれれば今後はスポンサーも増えるだろう

来るのか?オージー旋風!
Winner Valentino Rossi Y
2nd Nicky Hayden H
3rd Loris Capirossi D
PP Casey Stoner H
Fastest Lap Valentino Rossi Y
 
 それに比べて…言いたくはないが玉田だ

 少なくともストーナーとは同じレベルのマシンがまわってきてるハズじゃないのか?何だよ「いろんな問題を抱えてる」って…
 ロバーツよりも30秒以上後方、後ろにはダンティンの2台のみ

 かつてスペンサー仕様のとんでもないセッティングのマシンと格闘していた八代俊二は、『日本人だからワークスマシンに乗れる』という陰口に対して『悔しかったら日本人に生まれてみろ』と開き直ってみせた

 今の玉田に必要なのは、マシンやフィジカルの完成度でなく、そうした”根性
”なんじゃないかな…

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motoGP 2006'
  Round-1

スペインGP (ヘレス)


これがウワサの”カピ嫁”!

 なんと、G+(motogpを中継する奇特なスカパーチャンネル)は、何を間違ったのか生中継してくれた。しかも今度のカタールもナマらしい

 今までサンザン『夜中の4時に放送とはどういうことだ!』と毒づいてたくせに、今さらこんなコトを言うのも何だが…

 『大丈夫なのか、日テレ?土日のゴールデンがmotogpでホントにイイのか?』…   

 それにしても、すっごいね。スペイン  

 アロンソ人気でF1にスポンサーもファンも流れたんじゃないかと心配していたけど、予選から無茶苦茶な人の入りで…
 昔っから見てるもんにとっては、その反動がちょっと心配になってくる
 あの潮が引くように、静かに…でもみるみる観客が減っていった90年代の8耐みたいになるんじゃないかと…

 さて、レース内容もファンの熱気に煽られるように、スペイン勢が沸かせた…と言っていいんだろうか?

 確かにペドロサはエースのニッキーを置いてけぼりにしてただ一人カピロッシに食い下がってみせた
 エリアスもメランドリを”喰って”みせた
 250でも125でも大いにファンを興奮させる見事なレースを、スペイン人ライダーは演じてみせた
 (ま、セテはいつものお約束を炸裂させたワケだが…)

 でも、何か”新しい時代”の始まりを予感させるような胸の高鳴りがないんだなぁ…


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Winner Loris Capirossi D
2nd Dani Pedorosa H
3rd Nicky Hayden H
PP Loris Capirossi D
Fastest Lap Loris Capirossi D
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