45シングルアンプ 製作編
電源トランスを購入(2005.1.23

 回路図を作成したものの、市販品のトランスで45のフィラメント電圧である2.5Vの直流点火にちょうど良いものが見つからなかったため、春日無線変圧器さんに特注しました。特注トランスというとものすごく高価なものであると思い込んでいたのですが、このページを見て、納得のできる価格だったため、今回はじめて特注しました。入金して1週間くらいで届きましたので、週末にしか作業できない私には十分短い納期でした。地方在住者にはこういった通信販売は、大変ありがたいものです。回路図にある数値から変更した点は以下の通り。

 1.B電源に余裕を見てAC200mAとした。
 2.45のフィラメント用の巻線を3.15V-0-3.15V 2.5Aとし、将来6.3Vとしても流用できるようにした。
 3.価格の区分となる95VAという容量まで余裕があったので、固定バイアスに利用できる50V40mAの巻線を追加した。

 せっかく買うのですから、将来2A3シングルや他の6.3Vヒータの出力管にも改造できるよう、少し余裕を見た電源トランスとしました。色は黒色で出力トランスとして用いる旧タンゴのU-808にもマッチします。


電源トランス仕様:
1次側:
0-100V
2次側:
0-260V,200mA  0-50V,40mA
3.15V-0-3.15V,2.5A  3.15V-0-3.15V,2.5A  0-6.3V,1.5A
ショートリング、静電シールドを追加
(まだ製作してないので、とんでもないミスがあるかも知れません。)


シャーシの穴あけ完了(2005.2.13)

 完成予想図で想定したサイズのシャーシ(300*180*70)を購入し、穴あけ加工をしました。連休を利用し、少しずつ仕事を進めました。このあと、塗装をおこなう予定です。完成予想図からの変更点は、電源スイッチを回転式のものに変えたことと、パイロットランプを中央にもってきたことです。このあたりの根拠はまったくのきまぐれです。
 出力管45のソケットまわりは、排熱のために、やや大きめ(40φ)の穴をあけ、サブシャーシをパンチングメタルで作成し、1cm落とし込んであります。45と76の高さがほぼそろう計算です。このサブシャーシには、アルミアングルをとりつけ、ハムバランサを出力管近くに設置できるようにしました。アングルはサブシャーシの補強にもなります。ハムバランサの軸は、延長してシャーシのうしろから調節できるようにする計画です。ボリウムの軸を延長する金具が手に入りませんでしたので、ホームセンターにあるアクリルパイプにネジを切って代用品を作成しました。耐久性に不安はありますが、使用頻度が高くないので問題はないと考えております。


シャーシの塗装完了(2005.2.19)

 近所の模型屋さんで「艦底色」というカラースプレーを購入し、シャーシを塗装しました。高校の時に製作した6AC5GTアンプのシャーシの色が気に入っていますので、今回もこの色を選びました。
ハトメを利用した基板の製作(2005.2.19)(2010.10.23リンク修正)

 電源関係の部品をまとめて基板を製作することにしました。私は、基板を作成する際、エッチング液を用いると廃液の問題が厄介なことから、ハトメを用いた基板を製作しております。ベーク板やハトメは地元の部品屋さんでも入手できるのですが、ハトメを基盤に固定するのに必要な「ハトメポンチ」がなかなか入手できませんでした。秋葉原の工具屋さんでも見つけられなかったのですが、インターネットで意外な入手先を発見しました。こちらのページです。「ウルフキッズカンパニー」という名前で、本来は「ドール服作り」という全く畑違いの趣味の方々を対象にしているようです。通信販売の商品分類中、「道具類(小型)」の中の「打ち具」というところに出ていました。
 右の写真はそのサイトから通信販売で購入したもので、基板の上にある工具のうち、左側の工具を「菊割棒」、右側の工具を「カシメ打棒」というそうです。このおかげで、いつでも好きなサイズの基盤を作成できるようになり、大変重宝しております。

外観が完成(2005.2.27)

 外装部品を取り付け、外観が完成しました。ほぼ完成予想図どおりに製作することができました。現在片方のチャンネルのみ配線が終了しました。直流点火のおかげで45のみ配線して測定した残留ノイズは0.13mVと大変静かにできましたが、初段でハムをひろっているようで、アースのひきまわしを試行錯誤しております。


一応の配線が完了(2005.3.6)
 測定編をご覧ください。
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