<まちづくり>

今後の地域づくりに求められる項目を4つの分野に整理して、次のとおり方針・目標を定めました。この4つの方針・目標により地域の将来像実現を目指すこととします。

1.風光明媚な自然を守り住民が交流できる地域づくり 

堀切校区は、白砂青松の表浜海岸、渥美の森、初立池といった海と山の素晴らしい自然に恵まれています。

表浜海岸の砂浜は近年若干の砂がついてきましたが、十分とは言えずウミガメが産卵してもその卵を移動しないと波で流されてしまう状況にあります。また、海岸の保安林は、松くい虫の被害により松枯れが多く見られ、さびしい有様となっています。津波対策用の「ぼた」との関係もありますが、その対策を検討していきます。

校区内のこの貴重な財産を次代に引き継ぐとともに有効に活用し、地区民が交流できるような地域づくりを目指します。

2.津波対策で安心・安全な地域づくり 

堀切校区、特に堀切地区は、今から150年ほど昔の江戸末期の頃、安政の大津波により、潮除け堤防が決壊し、当時の西堀切村233世帯のうち113世帯、東堀切村68世帯のうち17世帯の家が流され死者8人、負傷者60人のほか地引網の道具や船も流されるなどの、多大な被害を受けました。当時は、現在の国道42号沿いに住んでいましたが、津波で家が流されたため、国道から100メートル程北側に当たる現在地に集団移転したという記録があります。

 近い将来発生するといわれている東海・東南海地震の脅威が迫っています。この地区では、昔からの言い伝えにより「地震があると津波がくる」ので、高いところへ逃げるという認識を持っています。しかし、津波の恐ろしさを知ってはいるが住んでいる所が地形的に低くなっています。このため、安心・安全で快適な住みよい地域にするため、「自分の身は自分で、自分たちの地域は自分たちで守る」ことを基本に、住民の自治意識、連帯意識を高める活動、地域防災力の向上や防災施設などの整備を計画的に策定していきます。

3.環境整備で住みやすい地域づくり 

堀切校区は、自然に恵まれ暮らしやすいが、半島の先端で交通の便が悪く歩道もない状況であります。集落内道路も狭く暗いところも多くなっています。また、汚水は農業集落排水が平成194月から供用開始となりますが、雨水の排水の悪いところも多く、農家が多いためか悪臭が漂う時期もあります。さらに、道路や家の周りの庭木や生垣の手入れも十分でないところもあります。このような状況を少しでも改善して、住みやすい地域にするため、校区の皆さんの力で出来ることは実施していく事業を計画していきます。

4.人づくりで住みたくなる地域づくり 

「まちづくりは人づくり」といわれています。自分たちの地域は、自分たちでよくするためにリーダーとなって頑張ってもらえる人の育成が必要です。

堀切校区は、堀切地区でも西と東、さらに小塩津地区と東西に長い校区で、それぞれ地区に気質の違いがあります。また、どちらかというと男性中心でもあります。そのため、みんなで楽しめる各種イベント事業などを通して、交流の機会や人と人との結びつきを深め、1つの校区としてまとまるように進めていきます。