じねんじょの季節が訪れました
❖「じねんじょ」の歴史
自然薯(じねんじょ)とは、日本原産のつる性宿根性草本で日本古来からやまの幸として盛んに食されてきました。
おそらく農耕が始まるまえの縄文時代からの貴重な栄養源のひとつであったと伝えられています。
弥生時代以降も穀物と併用をし食卓に供され、その後の平安朝の頃には用いかたに趣向を加え
芥川龍之介の「芋粥」などには無上の加味と称され、宮中の公家貴族の食膳にも上せられたと伝えられています。
❖「効能」について
1.消化によいでん粉が含まれていること
2.アミラーゼなどの消化酵素を豊富に含んでいること
※ぬめりのなかに含まれる「ムチン」には、たんぱく質の分解を助ける成分や「カルシウム」「鉄分」「リン」などのミネラルやビタミン類を豊富に含んでいることから、新陳代謝や増殖細胞を促進させる作用があると云われています。
また古来より中国では、やまいも(そのなかでも特にじねんじょ)は「山薬(さんやく)」と云われ、高価な滋養強壮の漢方薬として称されております。