瑠璃山正圓寺 top 寺院案内 おはなし 一休み bbs link 墓地
Top Pageおはなし>さいしょに−おしゃか様
おしゃか様の呼び方
おしゃか様は、紀元前463年4月8日にシャカ族の王子として誕生しました。おしゃか様のシャカというのは、民族の名前であり、本名は「ゴータマ・シッダールタ」といいます。ブッダ(Buddha)と呼ばれることもありますが、ブッダとは悟った人のことです。また、「釈迦牟尼世尊(しゃかむにせそん)」を略して「釈尊(しゃくそん)」とも呼びます。「シャカ族の聖者(牟尼)で福徳をそなえた人(世尊)」という意味であります。この「釈尊」という呼び名がピンとこない方も少なくないかもしれませんが、仏教界では一般的な呼び名です。これを機に耳になじませてもらえるといいかなと思います。
シッダールタ王子
お釈迦様は生まれていきなり7歩あるき、天と地を指差して「天上天下唯我独尊」といわれたとされています。この言葉は、この世の中で自分だけが最高に偉いなんていう意味ではなく、「この広い広い宇宙の中で、すべての人はそれぞれがかけがえのないたった一人のオリジナルの存在である。だからこそすべての人が同じように尊い」という意味です。
さて、シッダールタ(お釈迦様)は王子として何一つ不自由のない生活を送っていました。美しいお嫁さんをもらい、子宝にも恵まれました。すべては順風満帆でしたが、あるとき城の東門から外にでるとよれよれの老人と出会い、老いる苦しみを目の当たりにしました。また、別の日に南門から外にでると、そこには疫病にかかって倒れている人に出会い、病む苦しみを知りました。さらに、西門から外に出たときには、死人を見て死の苦しみに出会いました。老、病、死の苦しみにショックを受けたシッダールタがあるとき北門から外にでると、そこには出家修行者がいました。その修行者の崇高な姿に心をうたれたシッダールタは、身分、そして家族までも捨てて修行することを決意し、29歳の頃、出家しました。このエピソードを四門出遊(しもんしゅつゆう)といいます。


←前へ  ↑このページのさいしょへ  次へ→